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多くの建築家が死ぬまでに行った方がいいという鳥取県の三徳山三佛寺の奥院「投入堂」に修行にやってきました。「投入堂」前編に続き、いよいよ日本一危険な国宝へ挑みます。
入り口からしばらく山道を歩くと、突如大きな壁が現れる。そう、壁を登るのです。斜度は約80度といったところだろうか。前を登る女性に「どうか落ちてきませんように」と祈りながら壁をよじ登ります。
木の根をつかみ、地球に助けてもらっている思いでよじ登ります。
永遠と続くこの斜度の壁。帰りはどうなるんだ、とかは後で考えることに。
な、何か見えた! ゴールかな!
突如鉄の鎖が! 怖すぎます。当たり前ですが誰も助けてくれません。
ゴールかと思ったのはまだ半分の位置にある地蔵堂。ここもまた断崖絶壁に建てられており、下を覗き込むとくらくらします。しかしものすごい絶景。昔の人たちは苦労して参拝をしていたんだなあと、しばし休憩。
次に観音堂と元結掛堂を横切り、大きな岩かげを回り込むと突如目的の投入堂が出現。
観音堂と元結掛堂
向こう側の山から槍のように突き刺したかのような「国宝」の立て看板
いつ誰がどうして建てたのかはっきりとわかっていない三徳山三佛寺。人の技と業にただただ感動することしかできない。危ないと言いつつも、親子連れもおり、参拝者も年々若返ってきているのだそう。ここはまたぜひ訪れたい場所のひとつ。
もちろん帰りも気を抜かず大地に感謝しつつ、救助隊出動5分前に下山できました。
降りる方が本当に怖いんです。
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