とはいえ、いつでも見ることができるわけではありません。とくに、オーシャンエントリーが見れるのは、じつに3年ぶりなのです! しかも、今なら歩いてアクセス可能。この機会を利用して、ハワイ島のダイナミックな自然を体感してほしいと思います。
溶岩を見るには、まずハイウェイ130号線を車で南下。舗装道路の終点まで行くと、アクセスに関する表示が出ています。オーシャンエントリーまでは、往復8.5マイル(約13.7Km)、ゆっくり歩いて片道2時間くらい。道は舗装されてない砂利敷きですが、山のトレイルに比べればはるかに歩きやすいです。
レンタル自転車もありますが、砂利道でけっこうアップダウンがあるので、慣れない人にはかえってつらいかも? 途中で自転車を乗り捨てている人を何人も見かけました。
溶岩を見るには夜がベストですが、慣れないトレイルを夜歩くのは大変だし、子ども連れだとなおさら大変。昼間でも溶岩は見えますし、夜ほど混雑していないので、昼間は意外とおすすめです。
準備を整え、ハワイの女神に会いに絶対必要なのは、水! 水道はないので、多めに持っていきましょう。昼間、天気がよいと、かなり暑いので、帽子や日焼け止めも忘れずに。肌を守れるような服装で、しっかりした靴が基本です。
ひとつお願いしたいのは、溶岩にゴミや石を投げこんだり、持ち帰ったりしないこと。このトレイルは、途中から国立公園の敷地内になります。国立公園のものは、小石ひとつでも持ち帰ることは禁止されています。さらに、溶岩は、ハワイの女神ペレそのものと考えられているので、むやみに棒でつついたりするのは控えましょう。
熱い溶岩は、少し冷えると表面がパリパリと音を立て、皮がはじけるように、かけらが宙に舞うんです! 雨が降ると、シューシューと音を立て、水蒸気が立ちのぼります。女神ペレが、語りかけてくれているような気がしました。