清澄白河へは、都営大江戸線と東京メトロ半蔵門線が乗り入れている「清澄白河駅」で下車。国技館や昨年11月にオープンした複合飲食施設「江戸NOREN」がある両国まで大江戸線で3分、東京スカイツリーも半蔵門線で7分と、近くにも行ってみたくなる場所があり、そうしたところと合わせて回れば、ちょっとした観光気分が味わえそうです。
実験器具をインテリア用品にした店の新しい試みさて、そんな清澄白河の中で、早くからメディアに取り上げられていたショップのひとつに「リカシツ」があります。もともと理化学研究のプロが使っているビーカーやフラスコ、試験管などをインテリア用品として一般向けに販売。シンプルなデザインと、使い方の幅広さが相まって、注目を集めるようになりました。
そして今、リカシツでは商品の販売だけでなく、ワークショップも開催しています。今回はそのひとつ、「リカシツ×IAPA(一般社団法人プラスアロマ協会) リカロマ蒸留会」を見てきました。春休み中に行われたこのワークショップには、親子で参加した方もいらっしゃいました。
セミナールームにいい香りが広がる「リカロマ蒸留会」「リカロマ蒸留会」では、天然の植物からアロマウォーターを抽出。ご存じの方も多いと思いますが、アロマウォーターとは精油を取るときにできる副産物。ルームスプレーやリネンウォーター、化粧水などとして使われています。
これまで抽出には大掛かりな装置が必要でしたが、このワークショップではアロマウォーターだけに特化した、リカシツ独自の家庭用蒸留器「リカロマ」を使用。縦25cm・横19cmのIHヒーターにのせて蒸留を行います。
最初に、この日の講師・IAPAの齋藤智子さんがワークショップの流れについて説明。さらに、アロマウォーターや抽出に使用するレモンユーカリについても解説し、いよいよ蒸留の準備です。水400mlと、ちぎったレモンユーカリの葉をセッティングし、IHヒーターで加熱。沸騰し始めたら冷却用の氷を入れ、アロマウォーターが抽出されるのを待ちます。
その間には、スプレーづくりに使う精油を香りとともに紹介。ティートゥリーやシダーウッド、オレンジスイートといったよく知られたものから、カカオやコーヒーなどの珍しいものまであり、最初は緊張気味だった子どもたちも、香りの作用もあるのか、すっかり打ち解けて楽しんでいるようでした。また、使い方などについて齋藤さんへの質問も飛び交い、終始和やかな雰囲気でした。
そして約40分後、ついにアロマウォーターの抽出が完了。それぞれ好みの精油を混ぜてスプレーを作り、何も入れていないアロマウォーターと一緒に持ち帰りました。
ワークショップの後はマップ片手に街歩きリカシツでは、ショップやセミナーの充実をはかるだけでなく、清澄白河を紹介する「リカサンポ」という街歩きマップも作っています。このエリアの店やギャラリー、施設のうち、96軒を一言コメントと共に掲載。リカシツの他、マップに出ている店などでも入手できます。というわけで、ワークショップの後は、リカサンポを片手に清澄白河を歩いてみました。
以前、マイロハスでも紹介した「チーズのこえ」は、リカシツから徒歩2、3分のところにあります。北海道産チーズの店ですが、ソフトクリームも人気。さっぱりとしたミルク味で、あたたかくなっていくこれからは、店先で食べる人たちの数も増えそうです。
清澄白河駅から程近い「市松屋」は、都内で3番目のワイン醸造所「深川ワイナリー」の直営店。たくさんのワインに目移りしてしまいますが、そんな時には有料のテイスティングをどうぞ。窓ぎわのカウンターで、オリーブやピクルス、自家製パンなど、おつまみと一緒に楽しめます。
市松屋の隣には、オーガニック食材にこだわった「L.S.カフェ」があります。ランチの日替わりメニュー「Today's オリジナルワンプレート」は見た目より食べごたえがあり、体にいいものを食べているという感覚も味わえるでしょう。
街を歩いていると、お寺や神社を見つけることが多いのが清澄白河の特徴のひとつ。偶然の出会いに感謝しつつ、こうしたところもゆっくり巡りたいものです。
リカシツのワークショップでいい香りに包まれ、リカサンポと一緒にあちこち回りながら、清澄白河を楽しむ......。今度はカフェだけにとどまらない、清澄白河のいいところを見に行ってみませんか?
「リカシツ」
住所:東京都江東区平野1-9-7 深田荘102
アクセス:都営地下鉄大江戸線、東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」より徒歩3分
TEL:03-3641-8891
営業時間:月~金13:30~18:00 土・日・祝日13:00~18:00
定休日:不定休
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