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米、酒、肴、夜を彩る食に出会える「日本橋とやま館」
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米、酒、肴、夜を彩る食に出会える「日本橋とやま館」

2017-09-29 17:00
    古くは万葉集の歌にも詠まれ、標高3000メートルの峰々が連なる立山連峰から、水深1000メートルの富山湾まで、高低差は4000メートルを誇り躍動的な自然を抱く富山県。2年前には北陸新幹線が開通して、首都圏から旅に出るのも随分と便利になりました。

    世界遺産に登録される五箇山相倉菅沼集落の合掌造り、黒部ダム、黒部峡谷鉄道、立山黒部アルペンルート、魚津の蜃気楼、宇奈月温泉や大牧温泉、富山城、高岡大仏、おわら風の盆などの風情ある祭り......、気高い威厳と悠然とした美しさを併せ持つ大自然や観光名所が多くあります。加えて富山湾から水揚げされる海産物をはじめ食材も豊か

    私の祖父が富山生まれなので子どもの頃に親戚を訪ね家族で旅したことがあり、巨大な入善ジャンボ西瓜、笹に包まれたます寿し、色鮮やかなかまぼこ、いつまでも噛んでいたい旨味が詰まったホタルイカをお腹いっぱい味わいました。少し前には富山出身の漫画家ユニット・藤子不二雄ファンの友人十数人で、高岡~氷見を巡る大人の修学旅行を楽しんだりも。お米、お酒、海の幸と、とりわけ夜の食事が忘れられません。

    富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」でも、「夜の富山」と銘打って、食卓をにぎわす商品が紹介されています。

    その選定基準がこちら。

    ・無添加であること(添加物を使わない)
    ・富山県の材料を使用していること
    ・環境に配慮したものづくりをしていること
    ・富山県の食文化を継承していること
    ・東京初出品の商品であること

    "夜の富山"印の品とともに、白い色が美しい富山銘菓「薄氷」と「月世界」も持ち帰り、夜だけでなくおやつの時間も富山色に。日本橋とやま館は、ショップフロアの他に、和食レストラン、バーラウンジ、観光交流サロンも併設されているので、日本橋散策の途中にぜひ。県産の立山杉の格子で立山連峰の稜線を描いた大壁面にもご注目を。 

    「バタバタ茶」あさひ


    バタバタ茶とは、日本海に面し北アルプスを望む風光明媚な朝日町で、室町時代から飲み継がれてきた酸味のある後発酵茶。7~8月頃に熟した茶を枝ごと切り取って蒸し、発酵・天日干しをして作ります。学名は黒茶と言ってプーアル茶の仲間。中国では約2000年前の漢時代から伝えられてきました。

    バタバタという呼び名の語源は、ちょっと珍しい飲み方に関係しています。茶葉を木綿の布袋に入れて、ヤカンや茶釜で煮出した汁を茶碗に注ぎ、茶筅(ちゃせん)を左右に振りバタバタと泡立ててから口に運びます。そうすることで味も風味もまろやかになり、独特の口当たりに。元々は地域一帯で、先祖の命日、婚礼や出産など、神事の一つとして飲む風習があったそう。

    継続して飲むことで、コレステロールの減少、血行促進、高血圧の予防、ダイエット効果などがあるとされるのが、健康茶と親しまれるゆえん。地元では、"マイ茶碗""マイ茶筅"を持つ人が多いとか。漬物や煮物など郷土料理を持ち寄って、ご近所みんなでお茶の時間を過ごすそう。「バタバタ茶伝承館」なるものもあるそうで、お茶好きとしては一度訪ねてみたい施設です。

    「羅臼昆布うどん」四十物昆布

    「海の野菜」と称される昆布は、体に必要な数種類のミネラルやアルギン酸を含む食物繊維がたっぷりで、日々食事に取り入れることで生活習慣病の予防にもつながると言われています。昆布は料亭でも家庭でもダシを取るのに用いられ、日本の食文化を支える大切な食材の一つです。

    一世帯あたりの昆布消費量日本一の富山で、60年以上さまざまな昆布や昆布製品を扱う黒部市の老舗「四十物昆布」。小麦に、微粒と粗挽きどちらもの羅臼昆布の粉末を練り込んでいるので、昆布の旨味と香りが存分に。舌触りと喉越し、どちらも楽しめます。熱いつゆをかけても、冷水でしめたままざるうどんにしても。

    「しろえび素干し」浜浦水産
    「ほたるいか浜干し」カネツル


    富山県が始めたおみやげプロジェクト「越中富山 幸のこわけ」から、お酒のおともにも、おやつにもなる2品を。しろえび素干しは、富山湾産でとれたばかりのしろえびを干しているので、ぎゅっと旨味が凝縮されています。ほんのり塩味で、そのまま食べても、パスタやサラダなど料理の具材にしても。

    ほたるいか浜干しは、富山湾の海洋深層水で漬け洗いして干した富山県産のほたるいかを干したもの。噛むほどに、コクと旨味が口の中に広がります。

    しろえびもほたるいかも、富山と言えばの名産品。集まりの手みやげはもちろんのこと、個人的には出かけるときのおやつに、かばんにひょいと入れてつまんでいます。


    日本橋とやま館
    住所:東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F
    電話:03-6262-2723
    営業:ショップフロア 10:30~19:30
    和食レストラン 11:30~14:30 17:00~22:30(日・祝~21:00)
    バーラウンジ 11:00~21:00

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2017/09/064942local.html
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