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桜前線はアジアからやって来る! お隣の国のお花見事情
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桜前線はアジアからやって来る! お隣の国のお花見事情

2013-03-06 00:02
    毎年、花見の季節になると「ああ日本人に生まれてよかったなあ〜」としみじみ思います。桜の花にはどうも日本人の心をくすぐるものがあるようです。


    日本の花見のルーツ

    花見の歴史をひも解くと、奈良時代までさかのぼります。当時は位の高い層の間で中国伝来の梅の花を愛でる風習であったのが、平安時代に入ると新しく渡来した桜の花見に変わっていきました。一方で、農村社会ではもっと古い時代から、春になると神様が宿るといわれる桜の木にお供えをして、豊穣を祈る土着の風習があり、その二つのルーツが合わさって花見文化が形成されていったそうです。

    歴史上有名な花見といえば、なんといっても慶長三年(1598年)豊臣秀吉が開いた「醍醐の花見」。京都の醍醐寺に約1,300人を集めて壮大な宴会を開いたんだとか。今のように花見が庶民の娯楽として定着したのは江戸時代からで、歌舞伎や浮世絵の題材としてもよく使われています。


    桜前線は、台湾からやってくる!?

    ところで、一般的に花見といえば日本の春の風物詩、というイメージが強いのですが、海を隔てた近隣の国でも花見の習慣があるんです。

    ただ、日本と大きく異なる点は、桜の木の下にシートを敷いて宴会したり、どんちゃん騒ぎをすることはあまりなく、桜並木をそぞろ歩いたり写真を撮ったりして過ごします。

    まず、日本の南方に位置する台湾では、1月下旬〜3月上旬が桜の見頃。日本本土でのピークは3月下旬〜4月ですから、一足お先に桜の季節を楽しめます。ここでは暑さに弱い日本のソメイヨシノに代わって、濃い桃色の台湾山桜(上画像)が中心。台北の陽明山、南投の日月潭などの人気の花見スポットはシーズン中観光客で賑わいます。ちなみに、台湾よりちょっと北に位置する沖縄では、例年1月中旬〜2月中旬が桜の見頃になるそうです。

    中国大陸では、日本と同時期の3〜4月がオンシーズン。広大な国土には桜の名所も数多く、弘前やワシントンとならんで世界の三大桜名所といわれる湖北省武漢大学や、桜祭りが開かれる上海顧村公園などが注目のスポット。

    韓国では、ソウル最大の桜まつりが汝矣島(ヨイド)にて、毎年4月上旬に開催されるほか、約20万本もの桜が植生する鎮海(チネ)市など訪れたい場所がいっぱいです。

    桜前線って、日本に上陸する前から始まっているんですね。この春は、お花見がてらお隣の国を旅してみるのもよさそうです。

    臺北新花漾, 上海桜花節, 韓国観光公社

    (さとう葉)

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/03/027986post_1580.html
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