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忙しく動いている社会。あれこれと心が振り回されていては、自分にとって何が大切なのかわからなくなってしまいます。揺れ続ける心の中には、大切なものが入り込む余地はないのです。
ではどうすれば心を整えることができるのでしょうか。それは、心よりも体が優先することを知る必要があります。「立ち居振る舞い」という言葉がありますが、心を整えるには、まずはそのことが何よりも重要です。自堕落な生活をしながら心を整えることはけっしてできません。
掃き掃除をするときには、まっすぐな姿勢で立つ。歩くときは背筋を伸ばして歩く。食事も正しい姿勢で、決められた作法でとります。
まっすぐな心は、まっすぐの姿勢からこそ生まれるのです。
曹洞宗 徳雄山 建功寺の住職・枡野俊明さんによる著書「人生でいちばん大切なこと」。読むと心がすっと軽くなる、そして気持ちがきゅっと引き締まるこの本から、一日一言をお届けします。
【出典】
「人生でいちばん大切なこと 死ぬとき後悔しないために」
枡野俊明
(廣済堂出版)
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