「関節をゆるめるとスタイルの悩みも解決できる」と言うのは、美姿勢トレーナーの渡部龍哉さんです。
東京ガールズコレクションのモデルや有名スポーツ選手を顧客に持ち、テレビなどメディアにも引っ張りだこの渡部さん。
その知識が詰まった著書『1日1分!ゆる関節ストレッチ』(アスコム)を参考に、関節のかたさが及ぼす健康へのリスクや、美姿勢のつくり方を見ていきましょう。
身体がかたいのは、危険信号!
まず、身体がかたくなる原因というと、まっさきに「加齢」を思い浮かべるのでは?
渡部さんによると、靭帯(じんたい)や腱(けん)は加齢とともに少しずつかたくなり、潤滑剤となる滑液の分泌も悪くなっていくのだそう。
しかし、若い人でも日常生活の中で間違った体の使い方をしていると、関節が固まってしまうのだとか。
パソコンやスマホの見すぎで前かがみになっていたり、デスクワークで一日中座っていたりする人は、ガチガチ関節になっている可能性が高いのです。
関節がガチガチ状態だと、可動域が狭くなり、うまく動かすことができなくなるため、体に余計な負担がかかる、と渡部さんは指摘。筋肉がうまく使えず、姿勢の歪みが生じることもあるのだそうです。
かたいと、将来寝たきりになるリスクも
それでは、関節がガチガチだと、身体にどんな悪影響があるのでしょうか?
ガチガチ関節は痛みだけではなく、姿勢の歪みにも影響すると、渡部さんは述べています。
姿勢が歪むと、体の中の内臓の位置もずれてしまうので、胃腸の調子が悪くなったり、血流が悪くなってむくむ、冷えるなど、さまざまな不調が起きるようになります。
また、体の内外の働きが鈍くなることで代謝が下がって太りやすくなったり、お腹まわりやお尻に余分な肉が付いて、スタイルが崩れてしまう原因にもなります。
『1日1分!ゆる関節ストレッチ』24ページより引用
このように、体が固まった状態だと、肩こりなどの不調が現れるだけでなく、将来、寝たきりになる可能性もあると、渡部さんは警鐘を鳴らします。
本書では、腰痛や猫背などを引き起こしている背骨や胸郭、股関節などのガチガチ関節を柔らかくほぐし、不調を未然に防ぐためのストレッチ方法が多く紹介されています。
1日1分間、畳一畳分のスペースがあればできる簡単なストレッチだから、毎日続けやすいのもポイントです。
サボり筋を働かせて、脂肪燃焼体質に!
さて、本書では、「ゆる関節ストレッチ」はこりや不調以外にも、肥満解消やお尻の引き締め にも役立つことが紹介されています。
じつは、関節がかたいと筋肉も本来の動きができなくなってしまい、「動かなくていい筋肉」=サボり筋が出てくるのだそう。このサボっている筋肉が、体にとっては大問題になるといいます。
ダイエットのためにウォーキングやジョギングなど、脂肪を燃焼させる運動に取り組んでいる方は多いでしょう。しかし、ガチガチ関節のまま運動するのと、ゆる関節で運動するのとでは、消費できるエネルギーがまったく違います。
『1日1分!ゆる関節ストレッチ』83ページより引用
歩く、という生活動作だけでも同様で、股関節を動かして全身で歩けている人と、膝から下だけでペタペタ歩いている人では、使うエネルギー量は全く違う、と渡部さん。
つまり、ゆる関節の状態で運動をしたり、日常生活を送ったりすることができれば、エネルギーをきちんと使えて太りにくい、代謝のよい体になれるのです。
たるんだお尻やがっちり太ももへの対策は?
ほかにも、関節をゆるめることは、お尻や太ももの引き締めにもつながると言うのですから、女性にはうれしい話です。
たるんだお尻や、がっちり太ももになってしまうのは、ガチガチ関節でお尻の筋肉がサボっていることと、代わりに頑張っている太ももの前側の筋肉が鍛えられてしまうからです。 『1日1分!ゆる関節ストレッチ』87ページより引用
そんな、いわゆる下半身太りな状態から脱するには、関節をやわらかくしてお尻の筋肉を使えるようにするのが鍵といえそうです。
同様にして、ポッコリお腹、足のむくみも、関節をよく動く状態にして、サボり筋を働かせることで解消に繋がると渡部さんは述べています。
正しいストレッチ方法は、本書の参照を。1日1分の簡単なゆる関節ストレッチで、スッキリしたボディを手に入れましょう。
1,404円
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[ 1日1分!ゆる関節ストレッチ ]
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