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毎日忙しくしていると、頭を空っぽにしてリラックスする時間はとても大切だと実感しています。そんな私のリラックス方法のひとつは、海のドキュメンタリー番組を見ることです。普段滅多に見ることができない神秘に包まれている海底の生物の動きや生態を見ていると、海の深い青色や波の音の力もあいまって、とってもリラックスできるのです。フランスのテレビ番組の再生リストには、必ず海のドキュメンタリーがあるので、それを見ながら静かに夜を過ごすのがお気に入り。
海への意識を高めてくれる映画祭
一方で神秘的でリラックスさせてくれる海では、水質汚染が進んだり、気候の変化で生態系のバランスが崩れてきたりしている、という事実があることを見過ごしてはなりません。そんな意識を高めてくれるイベントがいまフランスで開催中です。
それは、フランスの最も南西端に位置するバスク海岸沿いの街・アンダイエで行なわれている、海に関する20本の映画を上映するお祭り(〜4月1日)。このイベントでは、西オーストラリアのキンバリーの「聖地」といわれる地域のドキュメンタリーや、海辺で生まれた心温まるストーリーの映画、海の貴重な生物に何日も密着したドキュメンタリー、漁師たちの生活にまつわる映画が世界中から選ばれています。
このイベントは、普段は海と関わりのない人でも、珊瑚や魚を抱える海の美しさや素晴らしさ、海の持つミステリアスな側面、海辺での生活などについて知る事ができる良い機会。また、フランス人は水質汚染を気にして魚を食べたくないという人もいるようですが、地球規模で考えなければならない水質汚染、そして海の環境問題について、フランス人が考え直す場にもなるようです。
壮大な環境プロジェクトをも兼ねたようなバスクでの「海の映画祭」。こちらの映画祭へ行くことはできなくても、自分の好きな海の映画を見てリラックスしたり、少しでも海の環境を守りたい! と思う人が増えると良いな、と心から思います。
[Festival International du Film de la Mer]
(下野真緒)
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/03/028796post_1728.html