プレゼント、お歳暮、お年玉……。
年末年始にはなにかとお金がかかります。休みの間にかかる経費を算出して出費をきっちり予算内におさめることは、とてもむずかしいこと。そこで今回は、ファイナンスの専門家として活躍中の女性ふたり、ジーン・チャツキーさんとレイチェル・クルーズさんに、「年末年始の上手なやりくり」について教えてもらいましょう。
1. 去年の年末は何に使ったのかを確認しよう
前年度に使った費用の合計を集計することで、今年の予算の現実的な金額を設定することができる、とチャツキーさん。そして去年浪費した分は、今年こそもっとうまくやりくりするための戒めとして活かしてください。
「昨年、3月になってもカードの請求を支払っていたなら、2月までに確実に払い終えることができるような金額まで予算を削減しましょう」
2. 予算全体でバランスをとろう
全体の合計額を算出したら、合計予算内におさまるように気をつけながら、すべての項目のアイテム(プレゼント代、食費、飾り付けにかかる費用など)に金額を振り分けていきます。
順調に予算を割り振るには、予算管理用のアプリを活用してもよいでしょう。重要なのは、つねにリストを何度も参照すること。「何かにつけてリストを確認するようにしておけば、ある項目で負担が大きくなってしまったときに、別の予算を減らして埋め合わせをすることができるようになります」(チャツキーさん)
3. 全員に贈り物をするかわりに、一緒に時間を過ごして
クルーズさんは、プレゼントを贈らないといけない人全員のリストを作成しておき、そのリストの人たちだけにプレゼントを買うようアドバイス。
「ある人にプレゼントを買う予算がないのであれば、ないお金を無理に費やすことはやめましょう。お金をかけずにできる遊びはたくさんあります。プレゼントを贈るのではなく、その人と一緒に充実した時間を過ごしましょう」
4. 余分な費用の割り出しも忘れずに
予算を最終決定する前に、休み中にかかりそうな細々したあらゆる出費について考えてみて、とチャツキーさん。
「年末年始のパーティに持っていくワインのボトル、何杯かカクテルを飲んでしまって家まで運転できない時の深夜のタクシー代、特別な機会のためにバッチリおめかしする際にかかる費用などすべて割り出しましょう」
5. 現金のほうがリアルに感じる
なんとか最終的な予算合計額を決めることができたら、チャツキーさんはそれを現金で用意するようにすすめています。
「人はデビットよりクレジットカードで余計にお金を使ってしまうし、現金よりもデビットのほうが多く使ってしまうことが研究でわかっています。理由ですか? 人間の脳は現金をよりリアルなものとして認識できるからです」
6. クレジットカードを使うべきか考えてみて
一般常識だと思うかもしれないけど、多くの人がもう一度よく思い出す必要があるとクルーズさん。「クレジットカード払いにしない限り入手できないアイテムは、本来はあなたに買う余裕がないものです。12月にはいい考えだと思えても、請求書が届きはじめる1月にはショックを感じてしまいます」
7. ポイントを活用しよう
現金以外のことも考えに入れてみましょう、チャツキーさんは言います。「もらったままで未使用のギフトカードがあれば、使うよいチャンスです。また、航空会社のマイルやショップのポイントも買い物に活用してみましょう」
8. セールにだまされないで
「セールだったからという理由でものを買うと、そもそも使うつもりのなかったお金を費やすことになってしまいがちに。最初からプレゼントとして買う予定だったものがセールになっていたのであれば、ラッキー。でもそれがリストになかったものなら、無視しましょう」
9. クリスマスのデコレーションは年末が買い
「12月がすぎると、きらきらしたあらゆるクリスマスグッズが大幅に値下がりします。 せっかくのクリスマスの飾りを使うのに長いこと待たないといけないのかと思う気持ちもわかりますが、 これらの商品は次のクリスマスまで倉庫で眠っているものですからね」と、クルーズさん。
10. 自分のために買い物をしないで
「本当に言うまでもないことなのですが、贈り物を買いに出かけて、最終的には自分のものを買ってしまっている人がいかに多いか、驚きます!」とクルーズさん。
「予算内におさまっているなら自分のためのごほうびもかまいません。でも、そういうことをしていると簡単に予算がオーバーします。だからこそ、最初に作ったリストを厳守すること」
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Andrea Stehle/13 Ways to Avoid Credit Card Debt As You're Shopping for the Holidays /Maya A. Kishida(翻訳)