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よく笑う高齢者になりたいなら、やっておきたいスポーツは?
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よく笑う高齢者になりたいなら、やっておきたいスポーツは?

2020-03-12 21:00

    ゴルフ好き男性、ウォーキング好き女性は、いつも笑顔で健康?

    ゴルフ好きの男性やウォーキング好きの女性は、健康に対する自己評価が高く、抑うつ症状が少なく、生活の中で笑う頻度が高い――そんな結果が日本人高齢者を対象とした研究で報告されました。

    千葉大学の研究グループが行ったこの調査の対象は、自立した生活を送っている65歳以上の高齢者13万1,962人。グループに参加して日頃行っているスポーツの種類とその頻度、主観的健康感、日常生活での笑いの頻度、および老年期うつ病評価尺度(GDS-15)を測定しました。

    その結果、男性の33.6%、女性の37.4%がグループに参加し、何かしらのスポーツを実践していました。上位を占めるスポーツ種目は、男性はゴルフ(11.3%)、ウォーキング(8.4%)、グラウンドゴルフ(6.3%)、女性はフィットネス体操(13.8%)、ウォーキング(8.3%)、筋力トレーニング(6.2%)でした。

    次に、グループに参加し実践しているスポーツと、健康感やGDS-15のスコア、笑いの頻度との関連を検討しました。データは性別、年齢、飲酒・喫煙習慣、婚姻状況、学歴、世帯収入など結果に影響を与える可能性のある項目で調整し、関連の強さを比較しました。

    ゴルフとウォーキングは高齢者におすすめスポーツNo.1候補かも

    さて、統計学的に意味ある関連が見られたのはどんなスポーツだったでしょうか? 男女別に見ると、男性ではまずゴルフでした。グループに参加してゴルフをしている男性は、主観的健康感が「非常によい」とした割合が、グループに入っていない男性の1.31倍、「ほぼ毎日笑う」は1.12倍、逆に「うつ傾向あり(GDS-15スコアが5点以上)」は0.70倍という結果で、ゴルフは評価項目すべてで良い状態を示していました。

    また、男性ではハイキング(主観的健康観が「非常によい」が1.95倍、「うつ傾向あり」0.62倍)とウォーキング(「うつ傾向あり」0.82倍、「ほぼ毎日笑う」1.06倍)も、よい結果を示しました。

    続いて女性は、ウォーキング(主観的健康感が「非常によい」1.23倍、「ほぼ毎日笑う」1.06倍、「うつ傾向あり」0.79倍)とゴルフ(順に、1.78倍、1.13倍、0.71倍)を実践している人に良い結果が出ていました。女性で実践している人がもっとも多かったのはフィットネス体操でしたが、主観的健康感やうつ傾向、笑う頻度との関連は見られませんでした。

    研究グループは、「高齢者では、ゴルフは男性に、ウォーキングは女性に人気があり、グループで実践している人によい結果が出ています。高齢者におすすめのスポーツとしては、ゴルフやウォーキングが第一候補になる可能性があります」と話しています。

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    HealthDay News 2020年1月20日/Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.(参考情報)Abstract/Full Text/image via shutterstock

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2020/03/208747hld_olderpeople.html
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