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11月28日の満月は見逃せない! 日本からも見られる天体ショー「半影日食」
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11月28日の満月は見逃せない! 日本からも見られる天体ショー「半影日食」

2012-11-26 13:00
    11月14日の新月は、オーストラリア北東部から南太平洋地域にかけて皆既日食が起こりました。そして、28日の満月には「半影月食」が起こります。今月は2回も「食」が起きるのです!

    1回目の皆既日食は日本で見られませんでしたが、2回目の半影月食は日本で見られます。
    月食と聞くと、月が地球の影に入り込んで、満月なのに欠けているように見えたり、月が赤銅色に見えたりする様子を思い浮かべる人が多いと思います。けれど、月食のたびにそうなるわけではありません。

    地球の影には、太陽の光が全く達しない濃い影(本影)の部分と、淡い影(半影)の部分があります。今回の月食は、月が半影に入り込むので、月は欠けたようには見えませんし、色の変化もはっきりとはわかりません。

    ステラナビゲータで作成

    そう、半影月食とはとても微妙な食なのです。何とも言い表しようのない、繊細な感じ――それは、昔ながらの日本人の美意識に通じるものがあるように思います。

    月食の始まりは11月28日(水)21時12分頃、半影部分にもっとも深く入り込んで食が最大となるのは23時33分頃、そして食の終わりは翌日の1時53分頃。
    なので、真夜中に月を見ると、ほの暗い満月を見ることができそうです。いつもより少し控えめに輝く満月を眺め、宇宙の移り変わりを感じれば、自然に対する豊かな感性が呼び覚まされそうですね。



    満月の夜は、月が明るすぎて星空観賞には適しませんが、月食によって月が暗くなれば、月と星の両方を楽しめそう。月の横には木星が明るく輝き、その背後にいるのはおうし座です。また、冬を代表するオリオン座の姿も近くに見られます。半影月食を観察しながら、周囲の星々にも注目してみてください。

    text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
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    ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
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