疲れやすい、体が重い、食欲がない、寝付きが悪い、やる気が出ない、不安感、イライラしてしまいがち......。これらの症状は、もしかしたら、自律神経の乱れが原因かもしれません。
自律神経とは、自分の意志とは関係なしに動いている神経で、心臓を動かしたり、汗をかいたり、呼吸、循環系、消化など、生命の維持に大切なたくさんの機能を司っています。また、ホルモンや免疫力と関わりが深く、代謝のコントロールをしているのも自律神経です。
現代人は日々のストレスや不規則な生活により、自律神経が乱れてしまっている人が多いそう。でも、自律神経を整えると、崩れがちな女性ホルモンの分泌が整ったり、代謝がコントロールされ太りにくい体質になったりと、良いことばかり!
自律神経を整えるためには、ストレスを溜めないようにしたり、適度な運動をしたりするのが大切です。 また日常のちょっとした習慣を変えるだけで改善することも。ここで、今日からできるちょっとした習慣をご紹介します。
自然のリズムに合わせた生活スタイルを
地球のリズムに合わせて、朝は日の出とともに起きるのがベスト! 遅くても6時までに起きるようにします。そうすると夜もスムーズに寝付けるようになり、夜中に目が覚めて眠れなくなることもなくなります。
また、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴び、窓を開けて外の空気を感じることも効果的。これからの夏は、冷房の聞いた部屋に閉じこもってばかりでなく、暑さを感じてきちんと汗をかくようにするのも大切!
朝のシャワーと夜の半身浴
自律神経のはたらきが弱まっていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。これを整えるために、朝はシャワーを、夜は半身浴をするのが◎。
朝のシャワーでは、43〜45度の熱いシャワーを10秒浴び、次に19度前後の冷たい水を10秒浴び、これを2〜3回繰り返して交感神経のスイッチを入れます。夜は、副交感神経を優位にするために、半身浴でリラックス。39度前後のぬるめのお湯をはり、20分間くらいつかります。アロマなどでさらにリラックス効果を高めるのも効果的!
オフィスでできる簡単なエクササイズ
両腕をまっすぐ前に床と平行になる高さまであげ、グー・パーを20回繰り返すだけ! このときひじが曲がったり、腕が下がらないように気をつけます。このエクササイズ、デスクに向かっていてちょっと疲れたなというタイミングや、眠気を感じるときなどに取り入れるとリフレッシュにもなります。
自律神経の乱れを放っておくと、自律神経失調症やメニエール病などの病気にもつながる可能性も。まずは、太陽のリズムに合わせた生活から始めてみようと思います。
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(杉本真奈美)