虫歯予防として人気があるのはフッ素ですが、「殺鼠剤の主原料として使われている」と聞くと口に入れることに抵抗を感じることも。また添加物が気になる市販の歯磨き粉も使用する気にはなれません。そこで行きついたのが、「重曹うがい」です。
歯のクリーニング&フッ素塗布よりも効果的!
重曹うがいは、歯磨き後に重曹を溶かした水でうがいをすること。予防歯科開業医のサイトでは、重曹うがいの臨床の結果、PMTC(歯科医・歯科衛生士による歯のクリーニング)+フッ素塗布でも進行を阻止できない初期の小窩裂溝ウ蝕(虫歯)に著効と言っても良い効果が現れたそうです。
重曹は、弱いアルカリ性の食品添加物なので口に入れても危険はありません。ベーキング・パウダーとしても売られていますが、重曹にデンプンを添加しているので、添加なしの「食品用重曹」がオススメ。
そこで重曹うがいの方法をご紹介いたします。
食後の歯磨き後に水100ccに小さじ半分程度入れ、キレイに溶かしきった重曹水で約30秒うがいをする。
これだけです。
高濃度すぎると粘膜を痛めてしまうので、内頬に違和感があれば薄めるなどして加減してみましょう。
水で薄めず直接重曹をつけて磨く方もいますが、エナメル質が傷つくので注意が必要。それに過剰摂取では塩分過多になります。高血圧の方、腎臓の悪い方は極力飲み込まないようにしましょう。
コーヒーによる口臭にも効果的!
虫歯菌は食べかすに含まれる糖分から「酸」を作り出します。重曹は弱アルカリ性なので、口臭の元となる酸化物(食べかす)や、虫歯の原因である酸を中和します。そのため、口臭が酸化物による場合、口臭を防止する効果もあります。
ちなみに、コーヒーを飲むと口内のPHが下がり(酸化する)唾液の分泌量が減ります。これにより口内の細菌が増殖し、口臭が発生します。なので、コーヒーによる口臭の場合も、重曹うがいをして口内を素早く中和することで口臭は減ることになります。
虫歯にも口臭にも効果の期待できる重曹うがい。やみつきになりそうです。
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(知恵子)