夏になると、ビーチサンダルをはきたくなります。
長時間のビーチサンダル着用は注意!
ただ、いつもの靴と違って、ビーチサンダルは履き方を注意しないと、様々な弊害が出る恐れがあるそう。アメリカの情報サイト「Ecouterre」では、コンクリートを歩くときやスポーツをする際に長時間ビーチサンダルを履くことは、体に痛みを与える原因になり得ると専門家たちの忠告を紹介しています。
ビーチサンダルは、底に柔軟性がなく衝撃吸収力が少ないという問題点だけでなく、歩き方自体を変えてしまうというおそれがあります。ニューヨーク市にある「Mount Sinai School of Medicine(マウントサイナイ医科大学)」の整形外科医たちによれば、人は、ビーチサンダルの底部分を固定するために、足の指でつかみながら歩く傾向にあり、それによってふくらはぎの筋肉を過度に緊張させたり、腰や背中の神経を締め付けたりする原因になると言っています。また、ビーチサンダルは足の指が露出しているため怪我をする危険性が高く、日焼けによるダメージなども気にしなければなりません。
でもやっぱり、夏にはやっぱりビーチサンダルを履きたいもの。ここで、「American Podiatric Medical Association(アメリカ足病治療協会)」によるビーチサンダルを正しく履くうえでの注意事項をご紹介します。
ビーチサンダルを正しく履く上での注意事項
・ビーチサンダルの縁から足をはみ出さないこと
・ビーチサンダルの端から端までを優しく曲げていくこと。親指の付け根のところをきちんと曲がるようにする
・何年も同じビーチサンダルを履かないこと。ひどく摩耗している場合は捨てる
・親指と人差し指の間の鼻緒の部分が痛む場合は、水膨れやその後の感染症のおそれがあるので気をつけること
・どんなに丈夫なものでも普通の靴に比べると柔軟性と衝撃吸収力が低いので長時間は履かないこと
・スポーツをする際には足や足首を捻挫したり骨折したりするおそれがあるので履かないこと
夏になると気軽なビーチサンダルで出かけたくなりますが、終日のお出かけの際はビーチサンダルは携帯し、靴を履いて出かけるのが健康と安全のためには良さそうです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(佐々木祐里)