こちら、ハーブティーとは思えない甘い香りとフルーティーな味にちょっと驚いて、このお茶についてセラピストさんに色々伺ってみると、施術前にピトピト茶を飲むことで、デトックス効果が倍増するのだそう。
PITO(ピト)は、タガログ語で「7」という意味で 、ピトピト茶には7種類のハーブがブレンドされています。フィリピンでは昔から民間療法が根づいており、家庭でも庭などに生えているハーブをつんで、そのときの体調にあわせてブレンドし、煎じて飲んだりするそうです。このピトピト茶も、フィリピンの薬草療法士が作った健康茶なのだとか。それぞれの成分と効能は以下の通りです。
フィリピンの伝統「ピトピト茶」の7つの効能
1.バナバ葉......食物繊維が豊富なので便秘の改善などに。
2.グァバ葉......糖分の吸収を抑える働きがある。
4.マンゴー葉......咳・喉の痛みに良い。
4.バンダン葉......整腸・解毒・美肌・不妊に効果がある。
5.アラガオ葉......胃腸や口内の粘膜を保護する働きがある。
6.アニスシード......消化の促進や咳・気管支炎に効く。
7.ゴツコーラ......美肌・むくみ改善・代謝を活発化させる。
1つ1つのハーブにも効果がありますが、7種類がブレンドされることによって相乗効果が生まれ、より一層のデトックス効果が生まれるのだそうです。これらにジンジャーが加わったものもあり、冷えやむくみにはより効果的。
また、フィリピンではピトピト茶を飲むだけでなく、ハンドバスやフットバスに使ったり、産後の子宮ケアとして、ハーブ蒸しとしても使用したりするそうです。
フィリピンの民間療法は、かつては病院に行けない貧しい人のために発生したといわれますが、ピトピト茶やヒロットなどは、今もフィリピンの人たちの暮らしの中に浸透しているのです。私たちは、体のケアや病気を治すのに、ついつい薬に頼りがちですが、ちょっと周りを見回せば、日本にだにもこうした、おばあちゃんの知恵的な民間療法があるのではないでしょうか。
[さんぱぎーた]
(松田朝子)