女性に多い貧血ですが、血液検査でヘモグロビンの値が正常値だった場合は、大丈夫と安心してしまいます。しかし、最近は、ヘモグロビンの値が正常でも実は貧血!という方が増えているといいます。
「隠れ貧血」に注意!血液中のフェリチンという値が低いと「潜在性鉄欠乏症」とよばれ、いわゆる「隠れ貧血」の状態にあるといわれています。隠れ貧血の症状は、疲れやすい、だるいなど、低血圧と似ているので、見過ごされてしまいがち。ですが、貧血は"酸欠"と同じことなので、からだに大きな負担がかかってしまっています。特に女性の場合は、月経やこの先の妊娠・出産とも大きく関係してくるので、早めにケアしたいもの。
隠れ貧血度チェックまずは、セルフチェックを。タニタの運営する「からだカルテ」に掲載されていた「隠れ貧血度チェック」がこちら。4つ以上の項目に当てはまった方は、隠れ貧血の可能性があります。もちろん、貧血以外が原因のこともあるので、気になる方は病院で検査をしてもらいましょう。
食べ物だけではなく、睡眠も大事!□寝起きが悪く、だるい
□疲れやすい
□髪の毛がよく抜ける
□首肩のこりがある
□顔色、つめの色が悪い
□目の下にくまができやすい
□風邪をひきやすい
□動悸、息切れがある
□肌荒れや、くすみがある
□睡眠不足
□バランス良い食事をとれていない
□食事制限のダイエットをしたことがある
□ランニングが趣味
□閉経前の女性である「からだカルテ」より引用
貧血というと、食事やサプリメントで鉄分を摂ることばかりに気を取られがちですが、実は睡眠とも密接に関係しています。摂取された鉄分は、眠っている間に消化吸収され、小腸粘膜、脾臓、肝臓、骨髄に蓄えられるそう。さらに最近の研究結果では、睡眠の質にも影響があると言われていて、うつ病などを引き起こしてしまう可能性もあるとか。きちんと眠れないと貧血になり、貧血だとよく眠れず......といった悪循環に陥ってしまうことにも......。
そうならないためには、バランスの良い食事を心がけ、きちんと眠ることが大事に。また、質のいい睡眠のためにはストレスをケアすることも欠かせません。健康や美は、ひとつの症状を取り上げるのではなく、トータルに考えていくことが大切です。
[からだカルテ]
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(杉本真奈美)