甘酒に含まれる食物繊維には、腸内の運動を活発化させる作用があります。また、善玉菌の栄養となるオリゴ糖を多く含むため、健全な腸内環境に整える働きがあります。
お通じの改善はもちろん、善玉菌が活性化し、栄養の吸収率が高まることで、体内にウイルスなどの外敵が侵入したときに、抵抗力を高めてくれます。風邪が流行している季節にうれしい効果です。
また、高い抗酸化作用がある甘酒は、体内の老化を促進する活性酸素を減らし、免疫細胞が活性化して自己治癒力をアップさせる効果も期待できます。風邪の治りや傷の回復が早いなどはこの自己治癒力に関係します。さらに、ビタミンB郡やアミノ酸も豊富なので、アンチエイジング効果も期待できます。まさに甘酒は万能食材!
製品表示をご覧になり、加糖されていない、米と麹を使ったものをお選びください。
自家製・甘酒ドレッシングの作り方【ベースの甘酒ドレッシング(洋風)】
<材料>
甘酒......100cc(加糖していない、麹と米を原料とするもの)
お酢(あればリンゴ酢や玄米酢、バルサミコ酢でもOK)......60〜80cc
玉ねぎ......1/2個(ざく切りにしてミキサー、またはすりおろす)
オリーブオイル......大さじ2
塩......小さじ1
胡椒......好みで
※ハーブやニンニクすり卸しを好みで加えてください
<作り方>
上記の食材をミキサーで撹拌してください。ミキサーがない場合は、玉ねぎをすりおろし、そこに玉ねぎと酢以外の材料を加え、混ぜ合わせてください。 酢の種類により酸度が異なりますので、酢は最後に味の加減を見ながら加え、好みの酢の種類・分量を見つけてください。
【中華風 】
ベース(洋風)のオリーブオイルを「ごま油」に変え、にんにく、しょうがのすりおろしを加えます。
【和風】
ベース(洋風)のオリーブオイルを「菜種油」や「サラダ油」に変え、みりんと醤油を大さじ1〜2ずつ加えます。醤油の代わりに柚子胡椒小さじ1を加えてもOK。また別の和風味が楽しめます。
【カレー風ソース】
ベース(洋風)のお酢と玉ねぎ、塩を抜き、下記の食材を加え、よく混ぜます。
カレー粉......小さじ1/2
醤油......小さじ1
にんにく(すりおろし)......1/2片
パルメザンチーズなどの粉チーズ......大さじ1
体を冷やさない温野菜のドレッシングとしてはもちろん、お肉やお魚のソースとしてもおすすめです。その場合、焼く前の肉や魚に塗って寝かせておくと、柔らかくなり、旨味も増すというメリットも。
栄養学的には、善玉菌の栄養素を切らさないよう、定期的に摂取すること、続ける事が肝心です。
私は、ハーブが安く手に入るときにハーブオイルを作っておき、甘酒ドレッシングと和えます。グリーンカラーのさわやかな色合いが好きです。(ハーブを加える場合、全ての食材、道具を冷やしてから作業してください。ハーブの変色を防ぎます。) 塩麹と違ってすぐに食べられるのも便利。冷蔵で1週間はもつので、色々なバリエーションでアレンジして、冷蔵庫に常備したい調味料です。
sweet alcoholic drink made from fermented rice via Shutterstock
(寺脇加恵)