わたしはキッチンが好きです。
先日、沖縄市にある「Roguii(ロギ)」という素敵なカフェの台所にこもって料理を作ってきました。
こぢんまりとした使いやすいキッチン。よその家のキッチンは緊張するのですが、ここは実に落ち着く......。
陶芸家の小野哲平さんとお連れあいの早川ユミさん、おふたりの展覧会がロギのすぐそばの「Shoka:(ショカ)」と、那覇の「chahatナハ(チャハットナハ)」で同時開催されています。哲平さんの器とは、かれこれわたしが18才の頃、当時原宿にあった雑貨店「ファーマーズテーブル」でアルバイトをしていたときにはじめて出合いました。無骨で迫力があって、でも暮らしにすっと馴染む懐の深さ。あれから20年も経っていながら、その佇まいは変わりません。ショカでの展示は、そんな器がずらり。ひとつひとつ両手で抱え、その器の持つ力を享受したくなります。
ユミさんのちくちくした服もたくさん並べてあります。手縫いのステッチがかわいくて、まるでユミさんがそこにいるかのようです。
チャハットナハでは、哲平さんとユミさんが旅に持って行く器と、ユミさんが作った神さま、そしてちくちく小物が展示してあるそうですからたのしみです。
そして、オープニングパーティのケータリングメニュー。
今回はチャパティありきのいろいろです。チャトニ(ディップ)はトマト、ココナッツ、ミントとコリアンダー、豆腐、フェンネルの5種。カレーは島かぼちゃと野菜のサンバル、カシューチキン、パプアニューギニアの海老とほうれんそうの3種。
それから新キャベツとウラッドダルのポリヤル。デザートは、自然農法でつくられた森岡いちごに、北部のオーシッタイ(大湿帯)のはちみつをアクセントに和えたもの。それからロギのみかちゃんの作ったおいしいベリーのクラフティ。
例のごとくちゃんとした写真は撮り忘れ、残っているのは裏方部門の味見ショットのみ、という。チャパティ100枚は焼いたでしょうか。達成感あります! ゲリラ的に(笑)手伝ってくれた八重岳ベーカリーのおふたりに感謝です。さすが普段から毎日粉ものを扱っているだけに、「よう作りません」というチャパティも上手でした。
アットホームなパーティ。哲平さんとユミさんは、沖縄本島のつぎは石垣で展覧会だそうです。旅はつづきますね。
(根本きこ)