空の色が美しい夕暮れ時は、ドライバーにとって歩行者が見えづらく、歩行者にとっても車の接近に気付けない時間帯でもあるのです。けれどもドライバーのちょっとした気遣いで、交通事故の発生率が大幅に減るのだそうです。
それはとても簡単なこと。ただ、車のヘッドライトを早期点灯するだけなのです。
ちょっとした"おもいやり"で救われる命がある「おもいやりライト運動」とは、交通事故が起こりやすい夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけることにより、事故を減らして行こうという運動です。ヘッドライトを少しだけ早く点灯するという、ドライバーのちょっとした"思いやり"が、尊い命を守ることにつながるのです。
"光のコミュニケーションでドライバーと歩行者同士が心を交わすことで夕暮れ時をもっとステキにしませんか?"
車のヘッドライトが、交通事故削減につながるだけでなく、人と人とのコミュニケーションツールになるなんて、ちょっとロマンティックです。
日の入り30分前が早期点灯の目安「おもいやりライトタイム」とはヘッドライトを点ける時間。おもいやりライト運動事務局が毎月、ヘッドライトを点ける目安の時間を、国立天文台公式サイトの日の入り(日没)30分前の時間を目安に、各地域(9エリア)に分けウェブサイト、Twitter、Facebookで紹介しています。
さらに、インターネット上では「おもいやりライトつけます宣言」をすることができ、この運動が全国各地に広がっていく様子を随時、知ることもできます。
また、横浜を中心に「おもいやりライト市民会議」やランニング、さまざまなイベントなども開催されており、おもいやりライトを通し、新たな出会いや、つながりができそうです。
多くの人たちを巻き込み、楽しみながら社会問題の解決の糸口を見つける。皆が当事者として、アイデアを出し合い、実践してゆく運動。そんなスタイルが、これからますます広がってゆくかもしれません。
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