オーガニック認定商品が年々増える傾向にあるヨーロッパ。フランスでもオーガニック市場が拡大していることを身近に感じます。たとえば、どんなスーパーでもオリジナルのオーガニック食品コーナーを構えていて、人びとにとってオーガニックはとても身近なものになりつつあります。
オーガニックづくしの2週間フランスのオーガニック認証マーク
ヨーロッパのオーガニック認証マーク
そんな背景には、今年で15回目を迎える「オーガニック週間」ならぬ「プランタン・ビオ」の存在があります。
これは、フランス全国でオーガニックを推進しようという試みで、オーガニック食品のデギュスタシオン、オーガニック農場や野菜畑の見学、オーガニック市場の開催、オーガニック農法の紹介など、ありとあらゆるオーガニックにまつわる100以上の活動を、2週間にわたって一般人が身近に触れることができるもの。期間は6月1日〜15日までで開催中です。
たとえば、オーガニックワインや食料の産地では、庭でオーケストラの演奏を聞きながらその味を楽しむイベントを。地元の住民とオーガニックを通して触れ合ういい機会にもなります。また、8000人分のオーガニックの朝食が、オーガニックのミルクを中心に提供される「ミルク祭」も話題になりました。
「食育」にもなる、子どもとオーガニックの触れ合い「子どもにもっとオーガニックの食べ物を!」ということで、子ども達にオーガニックのおやつを提供するイベントもあります。なかでも興味深いのは、6歳〜10歳までの子どもたちに、学校で「オーガニックを食べよう」という企画を実施していること。
「給食で出たオーガニックの食べ物」、「季節のオーガニック野菜や果物」、「オーガニックの小麦粉」、「オーガニックのヨーグルト」などをテーマに選び、子どもたちにレポートをしてもらうといった活動です。これは、結果的に日ごろから食べる食事について考える「食育」につながることになる意義のある活動とも言えそうです。
まだまだ開催中のフランスのオーガニック週間。年々進化していく様子が、今年も見られるでしょう。