ニューヨークのお父さん事情【カヒミ カリィの Wherever I go 】
9月から娘が近所の幼稚園に通いはじめました。
私達が住んでいるNYブルックリンのParkSlopeはNYの中でもいちばん子供が多い地域のひとつなのですが、とくに去年は子供が多すぎたせいでとうとう学校にスペースがなくなってしまい、年少組の子供達は学区外の学校へと振りわけられたのでした。
毎朝片道45分以上かかっていたので、大雪が降ったりすると通学が結構たいへんだったのですが、新しい幼稚園はなんと徒歩５分！ 学校は近いのがいちばん、とよく人から聞いていましたが、朝日のなか娘の手を引きながら「あぁ本当だー」としみじみ......。
ところで、ニューヨークでは子供の送り迎えをしている父親をよく見かけます。この学校に通い出してからとくに多いような。自営や自由業の人が多い地域なので、スケジュールがフレキシブルな両親が多いのかもしれません。
先日ニュースで知ったのですが、ニューヨークには約15万8000人の主夫、SAHD（Stay At Home Daddy）がいるのだそうです。パートタイムなどで働きながら子育てを積極的に行っているパパ達を含めると、実際は200万人を超えるらしい。そして高齢出産でキャリアウーマンのママ達もとても多いのです。なので、子育ては夫婦一緒に、というカップルが増えているのでしょう。私がパリに住んでいたときもやはりそうで、赤ちゃんをおぶってスーパーで買い物をしている男性を良く見かけました。
この間、ブロック・パーティーという町内会のお祭りがあったとき、皆で料理を持ち寄って道路の真ん中にズラリとテーブルを並べてディナーをしたのですが、そのときも結構、男性が料理を持ってきていたような。しかも意外にヘルシーで美味しい料理が多かったので驚きました。
夫婦二人三脚で、ワイワイと家庭をやりくりするニューヨーカー達。その姿は男女を超えた人生の友といった感じで、面白いなぁと思うのでした。