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楽しい会話が隠し味。メアリー・ポピンズのおいしい料理
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楽しい会話が隠し味。メアリー・ポピンズのおいしい料理

2014-12-19 19:30

    レシピどおりにつくった料理は、まちがいのない味にしあがるでしょう。でも料理のあいだに、笑い声と、はな歌と、手分けして調理するわくわく感が加わったら......もっとおいしくなるはず。そう教えてくれのたは、『台所のメアリー・ポピンズ』(アノニマ・スタジオ)という本でした。

    本のあらすじ

    東風にのって桜町通りに現れた不思議な女性、メアリー・ポピンズ。彼女はバンクス家のちいさな子どもたちの世話を見る乳母。

    ある日、バンクス夫妻が1週間でかけることになり、子どもたちは、メアリー・ポピンズと料理番のばあやとともに留守番することになりました。ところが、その日になってばあやが自分の家族の病気の看病で自宅に戻らなければならなくなってしまったのです。

    そうして、バンクス家ではキッチンに立ったことがないメアリー・ポピンズと子どもたちが料理をはじめることに......。

    とっておきのスパイスは、仲間との会話

    たくさんの仲間や友人たちといっしょに料理をつくっていくメアリー・ポピンズ。仲間たちの素敵な会話が添えられて、料理がいつもの何倍もおいしくなっていきます。

    「ねえ、トイグリーさん」おなかがいっぱいになったマイケルは、夢見心地でききました。

    「ものにはさ、なんにでも音楽があるの?」

    「ああ、むろん、あるとも」と、トイグリーさんはこたえました。

    「じゃあ、人には?」と、ジェインもききました。

    「もちろん、人にもだ。なんにだって音楽は流れているのさ」

    (『台所のメアリー・ポピンズ』P33より引用)

    こんな言葉がちりばめられていて、読みながらおもわず微笑んでしまいます。

    大人のためのチーズトースト

    彼女が紹介するレシピも見所です。長旅から帰ってきたバンクス夫妻を迎えた夜につくった「大人のためのチーズトースト」のレシピはこちら。

    大人のためのチーズトースト(ウェルシュ・レアビット) Welsh Rarebit のレシピ

    <材料(トースト6~8枚分)>

    バター(食塩不使用)...15g

    チェダーチーズ(おろしたもの)...225g

    塩...小さじ1/4

    ドライマスタード...小さじ1/4

    ビール...85ml

    溶き卵...1個分

    トーストした食パン...6〜8枚

    <作り方>

    鍋にバターを入れて弱火にかけ、バターが溶けたらチーズ、塩、ドライマスタードを加えてチーズを煮溶かします。

    そこにビールと溶き卵を混ぜ入れ、鍋底をこげつかせないよう常にかきまぜながら少しとろみがつくまで煮たら、火からおろします。

    これを熱々のバタートーストにぬって食卓に出します。

    (『台所のメアリー・ポピンズ』P107より引用)

    レシピは簡単なものからトラディッショナルな英国料理まで。料理入門のきっかけに、料理好きな人には料理の魅力を再発見させてくれるような本です。

    台所のメアリー・ポピンズ

    P.L.トラヴァース/著
    メアリー・シェパード/絵
    小宮由/おはなし訳
    アンダーソン夏代/お料理訳

    出版社:アノニマ・スタジオ

    価格:1,600円(税抜)

    全国書店にて好評発売中

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/12/042716mary.html
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