いま欧米で話題となっているのが「Humans of NewYork」というサイト。有名人や著名人ではないニューヨークに住む「普通の人びと」を写した画像には、なかなかの味があり見る人を惹きつけます。
普通の人びとの「たくましさ」
老いも若きも、それぞれが自分の日常を過ごしています。しかしその日常をよくよくのぞいてみると、一般人であってもみなドラマのようなできごとを体験していることに驚かされます。サイトでは、人物の写真とともにインタビューが掲載されていて、その人の暮らしや人生を垣間みることができます。
ひとりひとり強い信念を持って生きているから、たくましい。写真からは、そんな普通の人の「リアル」がにじみでています。内面に秘めた「何か」を感じさせる表情。あらゆる人が、人間的な魅力をもっていることに気づかされます。
人生をまっとうする意味
ナディア・ロペスさん:Humans of NewYork
写真のなかに、ひと際強い個性を放つ強い女性がいました。彼女の名前はナディア・ロペスさん。モット・ホール・ブリッジズアカデミーという、ニューヨークで最も治安の悪い地区付近にある中学校の校長先生です。
彼女はこれまでに70万ドルもの寄付金を集めたツワモノで、この資金で毎年1人の奨学生をサポートするほか、中学校に入学したばかりの新入生を連れてハーバード大学へのツアーを行ったり、長い夏休み期間子供たちにいろいろな体験をさせることのできるカリキュラム「サマースクール」運営を行っています。彼女の活動の目的は、夢のために勉強に励むことの大切さやあきらめない強いこころをもつことの大事さを、子どもたちに伝えること。彼女は「教育」がもつ意味は非常に大きいと言います。
「Humans of NewYork」の写真からは、どんな境遇であれ人は誰かを支え、また誰かに支えらながら生きているということが伝わってきます。それは世界共通であり頑張る人の姿というのは、やはり大きな共感を覚えるものです。