昨年9月から、4回にわたってお届けしたエシカルブランド代表の方々へのインタビュー。がむしゃらに走っていた彼女たちが、ふと足を止め次の一歩を踏み出す、その瞬間をお伝えしようと伺ったお話の中には、私たちが人生の岐路に立ったとき、心に蘇る言葉がちりばめられていました。
・第1回 失われつつあるものを、光の当たる場所へ。EDAYA代表 山下彩香さん
「思いは心にとどめず、言葉と行動であらわしていく」
・第2回 自分スタイルで目指す未来へ。Feliz代表 柿本可奈子さん
「自分がやりたいからしているということを忘れない」
・第3回 かぎ針で女性の未来をひらく。Sulci代表 関谷里美さん
「一度はじめたことはやりぬく」
・第4回 まじめじゃない、エシカル。INHEELS共同代表 岡田有加さん
「そもそも何がしたいのか、を見失わない」
自分で起業、と聞くと相当な覚悟が必要なようにも感じられますが、皆さんから感じられたのは、踏み出す一歩は軽く、ゆっくりでも前に歩み続ける姿でした。
なかなか一歩を踏み出せない人に向けてのアドバイスや、覚悟が要るときの話をうかがうと、予期せず複数の方の口から出たのがこのひとこと。
「大丈夫、死にゃしない(笑)」
笑顔で口にするこのセリフが、身軽な一歩の核心なのかもしれません。
気に入ったから、買う「エシカル」という言葉が知られていくにつれ、そう呼ばれる取組みやブランドは増えてきました。
今や社会的な問題を解決することが最優先で、デザインは後まわし、というのは昔の話。
素材や労働環境に配慮しているといった「いいことをしている」という理由だけでなく、「かわいいから」「好きだから」という気持ちで選べる、質やデザインにもこだわったモノづくりは、今や多くのエシカルブランドの目指すところとなっています。
「これいいなぁ」と心から思えるアイテムに出逢ったら、ぜひ手にしてほしいなと思います。そのアイテムをもっと気に入る、素敵なモノづくりのストーリーがもれなくついてきますので。