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まだ独身の私からすると、新婚カップルの仲の良さも憧れますが、それと同じくい素敵だな、と思うのが何十年も連れ添った夫婦の雰囲気。言葉をかわさなくともお互いに対する信頼感が垣間見えると、なんともいえずしあわせな気分になれます。
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そんな夫婦の象徴といえるのが、「夫婦(めおと)茶碗」です。これは、男女で器の大きさが異なる茶碗ですが、男女平等の風が吹き荒れたときは、「性差別の象徴」としてやり玉にあがったこともあったそう。
そもそも、夫婦茶碗が存在するのは、日本人の食文化にルーツがあります。床に座る文化が長く続いた日本では、箱膳を床に置いて食事をしていました。そうすると、料理と口からの距離があるため、必然的に器を手に持つスタイルになります。そこで、手の大きさにあった器を使うようになりました。つまり、夫婦茶碗は、男女の手の大きさが異なることから生まれたのです。食べる量の大小で大きさを変えている、と思い込んでいたのでびっくり! ルーツを知ったら、夫婦茶碗は、男性らしさ、女性らしさを象徴しているような気がして、愛おしい気持ちになりました。
また、器を持つとういう文化は、食事を口で味わうだけでなく、手で味わうという楽しみを植え付けてくれました。お茶やお味噌汁を飲むときに、手でもあたたかさを感じることで、体だけでなく心もあたたまるそう。
日本人の食文化のルーツをを知れば知るほど、日本のことを好きになっていきます。
[参照元:無印良品 くらしの良品研究所]
photo by Thinkstock/Getty Images
(マイロハス編集部/篠田)
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