クリスマスまではまだ1か月以上もあるけれど、こちらでは街のいたるところで着々と準備が進んでいます。そんな中、いちばんにクリスマスの足音に気づかせてくれたのはスーパーマーケット。店頭に並ぶ食材が一気にクリスマス仕様になりました。
熟成過程を楽しむ定番ケーキ
まずはお菓子の代表格、シュトレン。日本でもすっかりおなじみになった、あのしっかり甘くてずっしり重い、ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まったケーキです。
食べ方は、薄くスライスしてそのままが一般的で、クリスマスまでの3~4週間、熟成する過程を楽しみながらいただきます。けれども私はちょっと厚みをもたせて切り、軽くトーストして表面をサクっとさせるのがお気に入り。甘さに飽きたら、小さく切ってプレーンヨーグルトと一緒に、もおすすめです。
続いて、ナッツとドライフルーツ。特にクリスマスと関係があるわけではないのだけれど、なぜかこの時期になると店頭にそれ専用のコーナーが作られます。
その理由をドイツ人に尋ねてみたところ、こんな回答が。
その昔まだ物流が発達していなかったころ、寒さが厳しい冬のドイツは食料が乏しかった。だから、こういった保存の利く、栄養価の高い乾物で冬を乗り越えていた。その習慣がいまでも残っているのでは?
とのこと。しっかり暖房の効いた部屋でナッツをぽりぽりしながら、ときおり甘いドライフルーツをはみはみ。このほっこり感は、日本人のおコタでみかんの感覚に似ているかも。
手土産にチョコレート
そして最後はギフトの定番、子どもも嬉しいチョコレート。
この時期に親戚や友人宅を訪問する際は、必ずといっていいほど手土産にチョコレートを持っていくのがドイツ流。日々いただきもののチョコレートが溜まっていくので、クリスマスが終わるころには膨大な量のチョコレートが! というのが毎年の恒例です。
キュートなクリスマス仕様のパッケージは見ているだけでも気持ちがウキウキするもの。サンタやテディベアモチーフのチョコをほかのクリスマスグッズとまとめて窓辺に飾ったり、クリスマスツリーのデコレーションに使ったりしつつ、少しずつクリスマス気分を盛り上げていくのです。