私も最近は夜どこかへ出かけても、早くお風呂で温まりたくて、つい家路を急いでしまいます。そして、バスソルトをたっぷりいれたバスタブに浸かったとき、日本人でよかった、とつくづく思います。
海外のお風呂事情
色々な国を旅していると、日本ほどお風呂文化が発達しているところはないのではと考えさせられます。
スタイリッシュなデザイナーズホテルなのにバスタブがなかったり、バスタブはあってもお風呂の栓が壊れていたり(私はゴルフボールを持ち歩いて栓のかわりにしています)、そしてバスタブはあったとしても浸かるには浅すぎたり......。海外のホテルで、満足できるバスタイムをすごすことは至難の業。
では、外国人はお風呂が好きではないのか?というとそうでもなさそう。私は時々、サウナなどの温浴施設に行くのですが、日本式の大浴場で、外国人が楽しそうに入浴している姿をよく見かけます。訪日旅行で、地方の温泉に行く外国人の話も聞きます。そんなふうに、日本のお風呂は外国人からも評価が高いのです。
なので、もっと世界に、日本のお風呂文化が広まってもいいのではないでしょうか? そうなれば、私の旅の荷物からゴルフボールが消えるのですが......。
日本のお風呂を無形文化遺産に
そう思っているときに知ったのが「HOT JAPAN PROJECT」。
「日本のお風呂を、もっと世界に」というコンセプトのもと、集結したバス関連のメーカー、温浴施設などの企業、団体を「フロフェッショナル」として、目指すのは、日本のお風呂文化のユネスコ無形文化遺産登録。
こちらのサイト内では、HOT JAPAN PROJECTに共感し、Twitterでフォロー、Facebookでいいね! をした一般のお風呂好きを「フロワー」と呼んでいるのだそう。
また、サイトでは色々な人のお風呂にちなんだ投稿、「FUROトーク」を見ることもでき、お風呂に入る前からほっこりした気分に。
身体を洗うだけでなく、心身を癒して明日への英気を養う家庭のお風呂も、身分や階級問わず、また子どもやお年寄りなどと、縦割りのコミュニケーションも生まれたりする温泉も世界に広まっていったら、争うことがバカバカしくなり戦争も少なくなるのではないでしょうか?
あちこちテロや紛争などが起き殺伐とした現代ですが、そんな世界中の人の心と身体を日本のお風呂で温められたら、本当に素晴らしいことですね。
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