なぜなら、私たちの体が、私たちそれぞれの「答え」を知っているからです。体がすべてを知っているのにも関わらず、その感覚を信用せず頭で考え始めるとき「答え」から遠ざかってしまいます。そして、ここでお伝えしたことは、あくまでも私にとっての、そのときの真実でしかありません。みなさんには、みなさんそれぞれの真実があります。正しいか間違っているか、を追い求めるのではなく、これは私にとって真実だろうか、と自分自身に問いかけてみることをおすすめしたいと思います。
世界にはたくさんの食事法があります。こんな季節にはこれ、こんな悩みや症状にはこれ、など、何を食べるか、どんなふうに食べるかなどの方法が明確に示されていると、なんだか安心します。さまざまな知識は、役に立つ場面が多いにありますし、学ぶことは興味深く楽しいことでもあります。でも、体は人それぞれ違いますし、毎瞬間生まれ変わっています。1週間前に体が必要としていたものを、1週間後にもまだ必要かどうかの答えは、自分の体こそが知っているのです。体とのコミュニケーションに役に立つなと思っている問いかけに、この2つがあります。おいしいと思ってる? エネルギーが充填されて元気になった感じがする?
自分の体の感覚を大事にすることにお誘いしたいという思いから、4月からは食に限らずさまざまな観点から、自分の人生(いのち)を充分に生ききることについてお話したいと思います。
今日食べたもの:ルッコラとくるみのサラダ
あたたかくなり、庭のルッコラの花が咲き始めました。かわいらしいルッコラの花は、ルッコラの葉っぱの味わいを少しマイルドにしたやさしい味わいです。シンプルに、バルサミコ酢とオリーブオイルでいただきました。
サラダをおいしくする唯一のコツは、よく水を切ること、とある料理人の方がおっしゃっていました。サラダスピナーや布巾などを使ってしっかり水を切ったら、くるみを手で割って加え、お気に入りのオリーブオイルを回しかけて手でざっと和えます(最初にオイルをかけて葉っぱをオイルでコーティングするようにすることで、水っぽくなるのを防ぎます)。バルサミコ酢を回しかけて、手でふんわりと和えてできあがり。今回は最近お気に入りのホワイトバルサミコ酢を使いました。