日差しも温かくなり、すっかり春を感じられるようになってきましたね。新しい季節には、出逢いもチャンスも手にしたい。そんな晴れやかな気持ちの方も多いと思います。一方で「なぜか春になると鬱々としてしまって......」という方もいらっしゃいます。晴れやかな人生を始める人がいる一方で、年度が変わるときに疲れが出やすい時期でもあるんですね。
そんなとき、重要なのが「自己肯定感」「自己重要感」「自己信頼感」の3つの自尊心。今回は、年度末に気持ちを断捨離し、新しい気持ちで1年をはじめる3つのアドバイスをお伝えしたいと思います。
自分を認めてあげる「自己肯定感」新しく何かを始めるためには、じつは今まで支えてきた土台があることが重要になってきます。しかし、多くの人が「自分が普段、会社や環境の支えになっていること」「自分がいなければ、今の仕事が成り立っていないこと」「自分がいることで、より大きな流れを続けられること」に、価値を感じていません。
新しい年度が始まる今だからこそ、周囲の環境から見た自分の役立ち度をしっかりと感じ、自己肯定感を高めていきましょう。
何かを継続できているのはすばらしいこと。「また1年がはじまる......」と思う前に、まずは立ち止まって「この1年、よくやってきたね」「よく支えてきたね」と、自分の価値に一区切りつけて休憩してみてください。
自分に価値を感じる「自己重要感」鬱々としてしまう気持ちを払拭するのに重要なのが、自分から相手に与えることです。これは、自分がつらく苦しいのに犠牲的に相手に何かをしてあげることではありません。自分の価値をしっかりと認識した上で、価値を感謝してくれる人に与えることで、自分の自己重要感を上げていくということです。
長い間勤めていたら、新入社員や転職してきた人にさりげないアドバイスをしてあげられることもあると思います。慣れているからこそちょっとした知っていることを教えてあげることもできます。職場の周囲のお店を教えてあげる、気遣う挨拶をしてあげる......こんな小さなことでも、不慣れな人にとっては「良くしてもらった」と感じられるもの。
小さなことであっても、相手に与え、それによって感謝され、自分の価値を感じられるようになることで、自然と自分の重要感を上げられるようになります。
自分を信頼してあげる「自己信頼感」そして最後に大切なことが、高みを目指すのを許可することです。疲れているのになぜ、高みを目指すの? 逆効果にならない? と不思議に思うかもしれませんね。ここでの高みとは、これからもっと頑張って評価されることではなく、頑張ってきた自分がもっと評価されていいと気づくこと。
疲れや鬱々とした気持ちは、頑張ったことから起こるのではなく「頑張ってきたのに意味がなかった」「頑張るのに疲れてしまった」という無意味感・自己評価の無さから起こります。今まで必死にやってきたのに、「大したことない」と言われたら、誰もがしんどくなってしまいますよね。
「こんなに頑張ってきた私はもっと評価されていい」「もっと自分の仕事ぶりを認めてもらっていい」と、今の自分で今以上の評価を受けることを許可してみましょう。「新年度は、もっと評価されてもいい!」と、自分が一段レベルアップして社会から評価されることにOKを出すことで、自己信頼感を高めることができます。
頑張っているあなた、何かを支えているあなた、継続できているあなたは、この世界にとって大切な存在です。自分の価値をしっかりと自分で認め、新しい年度はもっと活躍できる輝くあなたになっていることを、心から祈っています。
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