フルーツとお砂糖だけでつくるシャーベットは当たり前にVeganです。でも、みんなが大好きなまったりコクのあるアイスクリームは、主にミルクや生クリームが使われているのが当たり前。上手に空気を含んだ乳脂肪分が溶けていく感覚......わたしも大好きです。
しかし、この【TOKYO VEGAN】ではミルクは使いません。乳を使わず植物性のものだけでつくるVeganレシピでも、クリーミーで幸せなアイスクリームは作れます!
今回は、アイスクリームLOVERにも満足できるヴィーガンアイスクリームのレシピ(作り方)を2種、ご紹介します。
ココナッツ&カシューナッツアイスクリーム レシピクリーミーさの秘密は、水を切ったココナッツミルクとカシューナッツ!
<材料>出来上がり量 約500ml
ココナッツミルク 1缶(約400ml)
カシューナッツ 1カップ
豆乳 250ml
てん菜糖 50g
粉寒天(ル・カンテンなど低ゼリー強度寒天) 小さじ1
塩 ひとつまみ
<作り方>
(1)ココナッツミルクを一晩冷蔵庫に入れておく。冷蔵庫から出したら上分に浮いた水分を取除き、下に沈んだ白い部分だけを使う。カシューナッツはフードプロセッサーにかけてクリーム状にしておく。
(2)ボウルにココナッツミルクの白い部分(脂肪分)、カシューナッツ、豆乳、てん菜糖、粉寒天、塩を入れ泡立て器でなめらかになるまで混ぜ続けながら、沸騰直前の温度で2分程加熱する。
(3)粗熱がとれたら密閉容器に移し、冷凍庫に入れる。固まったらしばらく室温において柔らかくしてから全体フードプロセッサーにかけて空気を含ませ再び凍らせる。
(4)食べる7〜10分前に冷凍庫から出し、溶け始めたところと固いところをなめらかに混ぜ合わせながら器に盛って召し上がれ。
クリーミーさの秘密は、バナナとピーナッツバター。
水切り豆腐でふわっとした食感が生まれます。加熱なし、フードプロセッサーで混ぜるだけのお手軽レシピです。
<材料>出来上がり量 約500ml
豆腐 150g
バナナ 350g(3本)
無糖ピーナッツバター 30g
メープルシロップ 35g (ピーナッツバターが加糖タイプの場合は不要)
シナモンパウダー 2g
塩 ひとつまみ
<作り方>
(1)豆腐をキッチンペーパーで包み、耐熱皿に入れ、豆腐の上にも耐熱皿を乗せて、ラップをかけずに電子レンジで加熱(600W 1分半程度)したら、下の皿の水を捨て、上の皿を乗せたまま網の上で冷ましてしっかり水を切る。
(2)(1)とすべての材料をフードプロセッサー(またはミキサー)に入れ、なめらかになるまで撹拌したら密閉容器に移し、冷凍庫に入れる。固まったらしばらく室温において柔らかくしてから全体フードプロセッサーにかけて空気を含ませ再び凍らせる。
(3)食べる7〜10分前に冷凍庫から出し、溶け始めたところと固いところをなめらかに混ぜ合わせながら器に盛り、シナモンパウダーを少々ふって召し上がれ。
どちらのアイスクリームも、お好みのフルーツやシリアル、豆乳ヨーグルトなどと合わせれば、思わずときめくVeganパフェに! 植物の恵みをいただく幸せとともに、甘くとろけるひとときをどうぞ。
Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。
本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。
次回は、旅で見つけたドイツのVeganレポートをお届けします。1週間程度の滞在でしたが、さすがオーガニック&Vegan大国。コンビニでおにぎりを買う手軽さで......。どうぞお楽しみに。
Profile:大皿彩子 Saiko OhsaraAlaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表
"おいしい企画"専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp