あなたに足りないのは能力よりもテクニック。
第9回のお手本は、世紀の「ハッタリ」でピンチをのりきった、イタリアの女傑カテリーナ・スフォルツァ。窮地に立たされても取り乱さず逆転してしまう「ピンチを乗りきる印象管理テクニック」を学びましょう。
どんなピンチでも取り乱さない心の強さをもつ!
彼女が文字通り窮地に立たされた時のお話しです。イタリアの領主だった夫は、反乱軍によって暗殺され、女性領主となったカテリーナと子供達は、城の近くで反乱軍に捕えられてしましました。普通であれば嘆き、悲しみ続ける場面ですが、カテリーナは「降伏しない兵隊たちを自分が説得してくる」と言う提案で敵兵を説き伏せ、城を抜け出します。
子供達を救うための世紀のハッタリ
「子供達を人質にとっているのだから大丈夫だろう。」しかし、待てど暮らせどカテリーナは戻ってきませんでした。騙されたと気づいた反乱軍は、カテリーナの子供の喉元に剣をかざし「降伏しなければ殺すぞ」と脅します。
反乱軍が押し寄せ、人質にとられた子供に剣を向けられる。そんな危機で彼女の取った行動は驚きです。顔色を変えないどころか自分のスカートをまくりあげ「子供なんていくらでも作れるわ!」と叫んだのです。
慌てふためく姿を想像していた兵士達は、思いもかけない反応と、いきなり女性器を見せられたことで呆然としてしまったそう。時間を稼ぐうちに、カテリーナ側の援軍が到着し、カテリーナと子供達は無事に救助されました。
もし彼女が感情に振り回され降伏していたら、城をとられるだけでなく子供達は見せしめに殺されてしまったことでしょう。
相手の出方は印象次第!?
相手の様子を見ながら、出方を決める。そんな駆け引きは職場でも頻繁に行われています。自分の言動が相手にどんな印象を与えるかを一度も考えたことのない人は、丸腰で戦場に行っているようなもかも知れません。相手の出方は、自分が与える印象に影響を受けています。時にはハッタリをかますくらいの強さを出してみてはいかがでしょうか。
(藤田尚弓)