30代後半になってから、そんな気がして婦人科を受診したことがあります。幸いにも、その時は特に異常があるわけではありませんでしたが、そういうのって心配ですよね。
まずは、正常の生理周期を確認しよう!
そもそも正常な生理周期というのはどのくらいなのかというと、個人差はありますが、25~38日サイクルです。それよりも短い周期(24日以下)で来る月経を「頻発月経」といいます。原因としては、卵巣機能の低下や、過度なストレスによるホルモン分泌の乱れが考えられます。
卵巣は一番寿命が短い臓器だった
卵巣は、体の中で一番寿命が短い臓器で、約50年で寿命を迎えます(=閉経)。閉経年齢が平均50歳だとしたら、その15~10年前、すなわち、35~40歳くらいから少しずつ卵巣は閉経の準備を始めます。
この時期を「プレ更年期」と言ったりしますが、卵子の元になる卵母細胞が急速に減り始めるのもこの時期。それが自然な流れなのです。だからといって、卵母細胞がなくなったわけではありませんので、これから妊娠を望まれる場合は、残りの卵ちゃんを上手に育ててあげればいいと思います。
30代前半で生理周期が短くなるのは要注意
30代前半で生理周期が短くなる、という場合はプレ更年期には早すぎます。おそらく、何らかのストレスが原因か、そうでなければ、婦人科で疾患がないかを調べてもらう必要があります。安心のためにも、かかりつけの婦人科をもっておくといいと思います。
私自身、婦人科疾患に苦しんだ経験が有り、女性の体はホルモンに支配されているな、と心底感じています。しかも、ホルモンはとても繊細で複雑な連携のもとに働き、ストレスとの相関も強くあります。だからこそ、卵巣や子宮といった部分だけではなく、体と心を含めた全体をホリスティックにとらえて対策すべきなんです。
30代後半からは普段のからセルフケアが必要
30代後半からは、特に普段のセルフケアが大事になってくる時期です。これまで、多少無理をしても回復力のあった体、弾力のあった肌、はつらつとした心。それらは活発に出てくれていた女性ホルモンのおかげによるところが大きい。その守りが手薄になっていくぶん、日々の意識的なメンテナンスが必要になります。何を食べ、どう過ごし、どう考えるか、毎日の生活の中で自分の体や心と向き合うことがこれから先の健康、キレイ、幸せを決めると思います。
自分の体に語りかけるのがポイント!
例えば、朝起きて深呼吸をしながら、今日1日どんなイメージで過ごすか考える。今の気分を大切にしてアロマを選ぶ。本当に食べたいものは何?と体に聞いてみる。イライラした時にどうしてそう思うのかな?と心に聞いてみる......。そんなこと?と思うかもしれませんが、とても大事なことだと私は思います。
私たちの心と体には、自ら健康になろうとするシステム「自然治癒力」が備わっています。放っておけば、それが勝手に働き、今得られるベストな状態を作り出してくれます。でも、心と体がバラバラに感じられたり、体や心に過度な負担がかかると、治癒力は阻害されてしまいます。何が阻害要因なのか?は自分の体と心が一番よくわかっていますよね、だから真剣に聞いてみると答えてくれます。(笑)
若さという鎧を脱ぎ始める30代に、自分という素材の活かし方を模索して、人生の後半戦を笑って生きたいですよね。そのためのホリスティックな知恵を今から育みましょう。
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photo by Thinkstock/Getty Images
(岸紅子)