いよいよお花見の季節がやってきました!
お花見といえば、上野恩賜公園。ここは、桜が好きだった天海僧正(てんかいそうじょう)が奈良の吉野山から移植させたことで、桜の名所として知られるようになりました。園内にはおよそ1,200本の桜の木、お花見シーズンにはのべ200万人近い人出があるのだとか。
桜が好きだからこそ、快適なお花見を
桜は大好き! でも、ただの飲み会のようなお花見はもう卒業したい......。ここ数年はいかに快適に桜を楽しむかを模索しています。そのためには上野公園なんてもってのほか! と思いきや、心惹かれるイベントを見つけてしまいました。
それが4月14日までの間、上野の東京国立博物館で開催されている「博物館でお花見を」です。これは、桜をテーマにした企画展。国宝「花下遊楽図屏風」、「色絵桜樹図皿」、「振袖 紅縮緬地桜流水模様」といった、この季節ならではの桜が描かれた芸術作品を楽しむことができます。いつの時代も日本人は桜が大好きなんですね~。
ポスターの浮世絵は、上野公園に今も残る上野寛永寺の清水堂で桜を愛でる様子を描いたもの。奥に見えるのは不忍池です。一面に咲き誇る桜を愛で、芸術作品に閉じ込めようとした日本人の気持ちは数百年経っても変わっていませんね。
実は、国立博物館はお花見の穴場。4月14日までは庭園を解放し、博物館の入場料のみで自由に散策できるんです。本館北側の庭園には由緒ある5棟の茶室が点在し、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、ヤエベニヒガン、エドヒガンシダレなど10種類もの桜が次々と開花。1年でもっとも美しい花の季節です。ケータリングのカフェも出店しているので、暖かい飲み物やスイーツを片手にゆっくり桜を楽しめそう!
さらに毎週金曜日は夜間開館日で19時30分まで入館可能。現代の江戸っ子は会社帰りに博物館で夜桜見物、これぞ粋です!
[東京国立博物館「東京国立博物館 博物館でお花見を」]
期間:3月19日(火) ~ 4月14日(日)
時間: 9時30分~17時(4月の土・日・祝は~18時、会期中全ての金曜日は~20時)※最終入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
アクセス:JR上野駅公園口または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
観覧料:600円
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
(松浦松子)