かの歴史的偉人、レオナルドダ・ヴィンチは言いました。
「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である」
この言葉が意味することは、足は、骨や筋肉、靱帯、脂肪、血管が密集しているにもかかわらず、そのアーチ構造により上と下からの負担を合理的に分散しながらバランスよく受け止めるといった、芸術的な精緻構造をしているということです。
ですが現代人は、その最高傑作と言われている足を上手く使いこなせずにいます。その結果、O脚や偏平足などの足のトラブルだけでなく、腰痛や肩こりをも併発し、「98%の子どもは健康な足で生まれてくるが、60%の大人は足に障害を持っている」とまで言われるようになりました。
健康な足になる秘訣は、草履!
では足を健康で美しくするためにはどうしたらいいのでしょう。その答えは、古の知恵にヒントが隠されていました。
それは、鎌倉時代から武士達に愛用された足半(あしなか)という草履。戦場で履かれていた足半は、その名の通り、足の半分くらいしかない短いもので、その構造が理想的な足のアーチを生み出し、足にかかる負担を合理的に分散し、昔の人の健康と美を支えていたようなのです。
そして、その当時の人々が使っていた足半を復元しようと、残されている文献・資料から約1年かけて足半を復元したのが、整体師であり、足半屋主人でもある松田俊輔さんです。松田さんの復元足半は、モデルさんにも愛用者がいるそう!
ハイヒールでも足の負担を軽減
室内で足半をはくのは問題ないけれど、外ではやっぱりハイヒールを履きたくなります。そんなとき、負担の少ないハイヒールの選び方を教えてくれているのが、足育スタイリストの上田恵子さんです。上田さんによるハイヒール選びのポイントはふたつ!
ハイヒール選びのポイント
・甲にストラップがあるもの
・ヒールが高い場合は前滑りすることを見越し、0.5cm大きいものを選ぶ ※親指と小指の付け根が靴にきちんとフィットしていることが前提
最低でもこのふたつを押させておけば、ハイヒールによる足指の負担が軽減されるようです。
内と外で履物を使い分けて、日頃がんばってくれている自分の足をケアしてあげたくなりました。
[足半屋,HAPPY FOOT♪ 足育で健康に美しく! 足育スタイリスト 上田恵子]
photo by Thinkstock/Getty Images
(知恵子)