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6月21日は「夏至」。どんより気分を整える「花菖蒲」の楽しみ方
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6月21日は「夏至」。どんより気分を整える「花菖蒲」の楽しみ方

2013-06-21 13:00
    こんにちは、広田千悦子です。雨は例年よりも少ないところが多いようですが、やっぱり季節は梅雨。湿度の高い日が続きますね。

    今週、6月21日には、夏期のちょうど真ん中。二十四節気の「夏至」の時期にはいります。昼の時間が最も長く、夜が最も短い、という頃。「夏至る」という文字通り、もうすぐ太陽の力をからだいっぱいに感じる、暑い暑い夏がやってきます。

    日が長くなり、外で過ごしていたいな、と感じる気持ちが強くなる、テンションの高い夏がやってくる前に、カラダも心も整えておきたいところ。

    今の季節は、空気そのものの湿り具合や、大気の重み、どっしりとした灰色の雲の力がはたらいて、どうしても気持ちは自然と下へ下へと向かうので、バランスをとるためには、上に向かう力があるものに意識を向けるのがおすすめです。

    そんな気持ちを、まるでくんでくれるかのような、季節モノはいろいろあります。

    たとえば、ちょうど見頃を迎える「」。
    暗い闇夜をやさしく照らすように、ぽっぽっと空を舞って、高みへ高みへといざないます。点滅のリズムを見ているだけで、せかせかと空回りしがちな私達の心を整え、ふわりふわりと気持ちを軽やかにしてくれます。

    それから、いまが旬の「花菖蒲」。
    明治神宮など名所では、まさに見頃を迎えて、高貴で神秘的な色、と言われる自然の「紫の色」を満喫できます。

    赤のエネルギッシュな力と、鎮静力があるといわれている青のちから。そんな、両方を含むバランスのとれた色としても知られている「紫」。世界中でも位の高い色として共通なのは、不思議なことです。

    いにしえの日本でも、光源氏の生涯愛し続けた女性が「紫の上」など、源氏物語や万葉集など「紫」にちなむ話は多数。紫色に対する憧れの気持ちを読み取ることもできますね。感性を高め、緊張や不安を癒す力もあるという紫は、じわ〜っと心にしみ込んでいきます。

    どっしりと重くなる力がはたらきがちな季節の気持ちを、様々な紫に彩られる花菖蒲の様々な紫色や、ホタルのひかりに助けてもらって、そろそろ高みのバランスへと気持ちや体を整えてエネルギッシュな夏を迎える準備をしましょう。

    (広田千悦子)

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/06/030713post_2045.html
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