エコ活動や地球の持続可能な発展に貢献したいと、高い志を持ってそれを実行に移す女性たちが世界中で増加傾向にある今日この頃。
その意識がより強いといえるフランスでは
・環境保護への貢献
・困難な状況にいる人々を助ける社会貢献
・環境や社会の発展維持に貢献できる商品の開発に貢献
の3部門に貢献した女性のコンテスト「PRIX DES FEMMES pour le développement durale」の公募が、今日7月12日まで受付中です。
今年で4回目となるこのコンテストは、BIBA、Top Santé、Grazia、Closerなど8つの著名雑誌の編集長が、それぞれひとりずつ計8人の女性が選び、1万ユーロ(約130万円)の賞金を授与するというもの。
応募資格は、18歳以上のすべてのフランス人女性で、会社や自分の組織で、環境や組織に持続可能な発展に貢献している人。サイト上から、活動内容を記入してアピールして送るだけ、というシンプルな応募方式です。
昨年、ガーデニング関連の雑誌「l'Ami des jardins」が選んだのは、毎年姿を消しつつあるハチの保護のために組織を設立し、ハチのための環境保全に尽力している女性。また、女性のためのライフスタイル誌「BIBA」では、処分される自転車のリユースやリサイクルをする組織を立ち上げ、地域の学校や会社で自転車のメンテナンスサービスをしたり、困難な状況にある人の雇用機会を増やした女性が選ばれています。
ほかにも、暴力の犠牲になっている子どもを守る団体、空き部屋をもっている老人と家が見つからない若者とを結びつける団体なども見受けられました。共通しているのは、どの女性も、社会や身の回りの環境から感じ取った問題点を解決しようと奮闘している人ばかり。
志を持っていても、なかなか思うように事を運ぶ事ができない、ということは多々あるはず。でも、このコンテストの存在は、女性たちに、公でより明確に自分の活動が説明ができるように、かつより成果をあげられるようにと努力するきっかけをくれているともいえます。
2013年度の勝者8名の授賞式は、10月2日にパリ・ケ・ブランリ美術館で開催予定。今年はどんな活動が公の場で支持されるのでしょうか?
[PRIX DES FEMMES pour le développement durale]
photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)