「基礎体温、ちゃんと測ったほうがいいわよ。"女の嗜み"だもの」
そう言っていたのは、50代の、いつもおしゃれで元気、仕事もテキパキこなす先輩でした。基礎体温というと、妊娠したい女性が測っているというイメージがありますが、実は、基礎体温を測るといろんなことがわかるんです。
女性ホルモンによって生まれる体のリズム
女性ホルモンの働きによって生理や排卵などが起こります。またホルモンの働きは、お肌の調子や気分にまで影響します。自分の体のリズムが勝手に決まっているなんて、なんだか不思議ですが、そのリズムは、基礎体温を測ることでわかります。大まかな女性の体のリズムは次の通りです。
女性の体の主なリズム
・生理期
心が憂うつ。代謝が悪くなり、免疫力も低下しがち。
・キラキラ期(卵胞期)
生理後のこの時期は、一番穏やかで元気な時期。お肌もきれいで、いろんなことに挑戦できそう。
・排卵期
卵巣から卵が飛び出すのが排卵。排卵前後は妊娠しやすい時期。
・キラキラ低下期(排卵期~黄体期)
体も心も穏やかでニュートラルな状態。
・ブルー期
生理前の時期は、体も心もお肌も不安定。むくみ、体重増加、吹き出物、イライラなど、生理前の不調が起こるPMS(月経前症候群)の時期でもあります。
体のリズムに耳を傾ける
いけないことだと思っていても、つい後輩に怒ってしまったり、彼に八つ当たりしてしまったりイライラを止められない経験をしたことがある人も多いはず。
そんなとき、それは本当の自分じゃなくてホルモンのせいかも、と思うだけで少し気が楽になります。そんなときのために、日頃から基礎体温を測って、体のリズムをいつも意識して過ごすことがおすすめです。
自分のせいではなく、体のリズムがそういう時期なんだと分かれば、自分を責めることを止めて、他人にもやさしくなれる気がします。
最近は、オシャレな婦人体温計も増えているので、気軽に初めてみるのもいいかもしれません。
[TERUMO]
photo by Thinkstock/Getty Images
(葛城晴香)