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夏の食卓に登場するゴーヤー。先日もおいしい食べ方をご紹介したばかりです。
体だけでなく、心にも良いゴーヤー
ただ、ゴーヤーのもつ「苦み」が苦手と言う人も多いよう。なんとか苦味を取る方法を探し、調理しても、やはり苦味は残る。でもじつは、薬食同源からするとゴーヤーは、この「苦味」こそが夏の疲れた身体を癒すのだそうです。日本医科大学付属病院栄養科の佐藤和美氏によると......
薬膳では、食材の味と性質を5つにわけていいます。五味は、「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(塩辛い)」 、五性は、「熱」「温」「平」「涼」「寒」。 ゴーヤーは、五味は「苦」、五性は「寒」に属します。「寒」と「涼」は体を冷やし、消炎、鎮静作用があります。ゴーヤーは「寒」ですから、体を冷やす力がより強いと言えます。その他の作用としては、熱や湿を体から追い出し、必要な潤いを補給してくれます。また、五行によると夏は「心(しん)」に気を付ける季節です。「心」には感情、思考、意識、判断などの全ての精神面の働きを統括する働きがありますが、その働きをよくするのが「苦」の食べ物です。ゴーヤーの苦みは、まさに真夏にうってつけの食べ物と言えるのです。
(「健康レシピ ゴーヤー」より引用)
たったひと手間で「苦み」を取る方法
とはいえ、やはり苦味が気になる! という人におすすめ調理法をご紹介します。一般的に、苦味取りとして「塩でもむ → 水にさらす → 水気を切る → 調理」という手順があります。的確に苦みを取るには、この手順にひと手間加えるのがポイント。そのひと手間とは、水気を切ったあと「全体に片栗粉を軽くまぶす」だけ。このあとは、お好みの調理でOKです。片栗粉がオブラートのようにゴーヤーを包み、苦味を感じにくくしてくれます。しかも、片栗粉が水分を吸収して、ゴーヤーに味が良くからみます。
ちなみに、片栗粉をまぶした後、そのまま、170度の油でカリッと色よく揚げて塩を軽くふれば、ゴーヤーチップスの出来上がり! ビールのお供にも、おやつにもぴったりです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(伊藤惠美)
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/08/032118bitter_melon.html