今年の秋冬はとにかくブリティッシュ。特にリアルクローズに取り入れやすい大注目は、色や大きさを変えて多彩に登場したチェックと、ひざ下丈の女性らしさ溢れるスカート。定番で取り入れやすい英国調のチェックは、カラーリングとピッチの大きさのバリエーションで今年らしさを取り入れて。ひざ下丈のスカートスタイルは、以前のフェミニンなムードがいっそう高まり、女性らしく品のあるスタイルへ。
そんな2つの秋トレンドにぴったりな、2つのエシカルなブランド「SUNO(スノ)」と「LIBERTINE(リバティーン)」をご紹介です。
ニューヨークベースのブランド「SUNO」は、ケニアのヴィンテージファブリックを使用したブランド。2008年以降、ケニアの経済状況は、大統領選挙後の混乱、国内避難民の発生、干ばつ、世界金融経済危機が農業、観光を始めとする各種産業に大きな打撃を与え、経済成長率が1.7%にとどまりました。
そこで、2009年、デザイナーのOsterweisが、現地の人々を助けたいという思いから始まったのがこのブランドです。そのカラフルで独創的なデザインに、設立直後から「Opening Ceremony(オープニングセレモニー)」が取引を開始。世界中に展開をしている注目のブランドです。現地の職人とのフェアな協働を重視しており、現在は、インド、ペルーにも生産拠点を置いています。
そんなSUNOのグラフィカルなプリントは、今季にもぴったり。伝統的な柄をモダンに仕上げる技量は随一!
リサイクル素材を使った革新的な「LIBERTINE」
グラフィカルで言えば負けないのは「LIBERTINE」。鮮やかなカラー、素材、そしてカルチャーのミックス&マッチでネオ・クラシカルを提案しています。デビューコレクションは、古着をリメイクしたもの。現在も服をリサイクルした革新的なコレクションを届けています。「リサイクル」という言葉では片付けられない、主張たっぷりのアイテムばかり。「リサイクル」に代わるかっこいい言葉もついでに作ってほしいです。カリフォルニアにベースを置き、日本では「LOVELESS」と「伊勢丹」で取り扱いがあります。
とにかくアーティスティックな今季の秋冬は、デザインの幅が狭いと思われているためエシカルと相性が悪い!?となりそうですが、とんでもない。エシカルでありながらどんなスタイルも可能なのです!
(Hitomi ITO)