ひとりで海外の見知らぬ土地に降り立ち、そこで出会った人に恋をする......。そんなシチュエーションに憧れます。もしそれが現実になったら、どうなるのでしょう。
そんなことを考えさせてくれる映画が、今秋公開予定の『カイロ・タイム~異邦人~』です。
女性の「ひとり旅」と「旅先の恋愛」がテーマ
「大人が楽しめる本当に面白いエンタテインメントを大人の観客に届けたい」との想いから生まれた配給企画、「Cinema Travellers(シネマ・トラベラーズ)」の第一作目であるこの映画は、大人の女性の「ひとり旅」と「旅先の恋愛」がテーマ。
どちらも経験があるという人も、勇気がなくてできないという人も、観れば映画のヒロインになって、エジプト・カイロの街に立たされたような気分になります。
オールロケで撮影されたこの映画は、カイロの街をひとりの女性の目線で追っていきます。観客はヒロインを我が身に置き換えて、ドキドキ、ハラハラ。カフェで好奇の視線にさらされ、ひとりのディナーにため息をつくヒロイン。決してスマートに旅していないところが自分に重ねやすく、「こういうことをされたら、好きになってしまいそう!」みたいなシーンには、思わずドキッとしてしまいます。
恋を盛り上げるのは、荘厳な「世界遺産」
若い頃の恋愛とは違う、様々な事情を抱えた大人の恋の展開を、このうえなくロマンチックに盛り上げてくれるのが、ギザのピラミッドや白砂漠、カイロ歴史地区など、数々の世界遺産や観光名所。
内戦の続くエジプトは、旅することもままなりませんが、映画の旅なら問題ありません。存分に見どころを回ることができるので、いつかエジプトを訪れたときの参考になるはず。そして、旅という非日常で生まれたこの恋を、ヒロインはどう咀嚼するのかということも、同じ大人の女性として、参考になるのではと思います。
[カイロ・タイム~異邦人~](90分/カナダ=アイルランド/2009)
原題:Cairo Time
公開:2013年10月12日(土)
配給:エデン
劇場:新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
監督・脚本:ルバ・ナッダファウンドリー
出演:パトリシア・クラークソン/アレクサンダー・シディグ/エレナ・アナヤ/アミナ・アナビ
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(松田朝子)