LINEやFacebookなどのツールがうまれたことで、人とつながりやすくなりました。一見孤独は解消されたように思いますが、新しい悩みも増えた気が。友だちが少ないと思われたくない、なんとなく交流を続けている人や気の合わない友だちが増えていく......。でも、それって本当に友だち? と疑問に思うことも。
みせかけの友だちは必要ないそんなときに読んだのが、いつでも自分らしく素敵に生きる叶恭子さんの著書「知のジュエリー12ヵ月」。そこで恭子さんは中で次のように語っています。
何も共通のものを持たないのに、ただひとりになりたくないがためにお互いを必要とするのは、とても不自然な関係です。そのような関係は世の中にあふれていますが、その相手を「友だち」と呼ぶ感覚は、わたくしにはありません。
(「叶恭子の知のジュエリー12ヵ月」P.118より)
特に女性は、周りと意見を合わせようとしがち。本当はそうは思っていなくても「そうよね」と頷いてしまい、心の中に小さなもやもやがうまれることも。
恭子さんは、そういった関係なら下りてしまってかまわない、むしろ、みせかけの友だちを持つことよりも、自分自身をいつくしみ、大切にし、ひとりの時間を楽しめることのほうが大切だと言っています。
人間関係に疲れは自然で癒すそういった人間関係を続けていると、ふと疲れてしまうこともやっぱりありますよね。それだとますます自分も大切にできなくなってくるもの。そんなときには自然にふれることを恭子さんはおすすめしています。
たとえば、部屋の片隅でグリーンを育ててみるのもよいでしょう。日光や水分など、必要とするものを適切に与えるという感覚は、あなたに、大切な「自分」というものをいつくしむ心を、きっと取り戻させてくれるでしょう。
(「叶恭子の知のジュエリー12ヵ月」P.247より)
本当の友だちは、ひとりの時間を積み重ねることではじめてわかるものなのかも。自分のことを大切にすることで、同じように自分のことを大切にしてくれる人が自然と集まってくる、人間関係にもそんな法則がありそうです。
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(杉本真奈美)