以前、4つの言葉で心をクリーニングし、しあわせに生きる方法として紹介した「ホ・オポノポノ」。
ホ・オポノポノでは"すべてのことは、自分の記憶があるから起きている"と考えるのですが、一見自分には関係ないようなことも私に原因があるの? と疑問に思うことがありました。
しかし、自分の内面をただ癒すというクリーニングの効果に驚いたのが、ホ・オポノポノを提唱しているイハレアカラ・ヒューレン博士の精神病院に勤務していたときのお話です。
ホ・オポノポノで病棟が消えた!彼がハワイの州立病院に勤務したことをきっかけに、なんとその病院から「精神障害者収容病棟」が消えた! というのです。
精神的な病気が理由で、殺人のような重い罪を犯しても「責任をとる能力がない」と判断された人が収容されているその病棟。そこでは収容者たちの間での暴力沙汰はもちろんのこと、職員が暴行されるようなことも頻繁にあって、週に1、2回は大きな騒ぎが起きていたほど危険な状態でした。収容者が暴れないないように、大量の薬を投与し、手錠と足かせでベッドに縛り付けるようなことが日常的に行われていました。
他者ではなく自分の内面を癒すヒューレン博士が病棟に勤務を始めた日からしたことは、ただただ「自分」の内面を癒すことだったそうです。
私は、まず毎朝出勤する前にクリーニングし、仕事をしているあいだも色々な問題が起きるので、ずっとクリーニングを続けました。(略)
私は収容されている人たちや看護師の人たちにいっさい指示したりしませんでした。患者たちと直接話すこともしませんでしたし、なんらかのセッションを行うようなことも
ありませんでした。ただただ、収容されている人たちのファイルを見ながらクリーニングをしつづけたのです、(『ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方』P.36~37より引用)
そう、博士がやったことは、収容者のカルテを見ながら「これらは自分の中の何が原因なのだろう? 」と、湧き上がってくる感情をただクリーニングしたのみ。他者を癒すのではなく、自分の内面を癒し続けたそうです。
すると、徐々に病棟に変化が! 収容者が落ち着き、手錠や足枷なしで移動させることができるようになり、施設内の雰囲気も大幅に変化。欠勤しがちだった職員は皆勤になり、収容者は次々退院していくので、職員が余ってしまうほどになったとか。そして最終的にはその施設の収容者は一人もいなくなったそうです......!
誰でも今この瞬間からできる手を触れることもなく、診察をすることもなく、自分の内面を癒すことで病棟が1棟なくなるなんて、そんな魔法使いのようなことがあるんだ~と本当に驚きです。
自分の何が原因で起こっているのか到底分からないような大きな出来事も、助けたいのに私には何もできないと思えるような出来事に対しても、「4つの言葉でクリーニングをする」という選択があることはとてもありがたいなと思います。特別な能力を持った人だけができるのではなく、誰でも今この瞬間からできるのがホ・オポノポノ。
ホ・オポノポノというシンプルな魔法で自分の変化をどんどん実感していきたいと思います。
[ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方]
著者:イハレアカラ・ヒューレン
価格:1,575円(税込)
出版社:徳間書店
photo by Thinkstock/Getty Images
(宮田茉貴子)