毎日発表される「花粉の飛散量」は、花粉症の人にとって気になる情報ですが、じつは、花粉の飛散量以外にも、肝臓の疲れが花粉症を悪化させる要因のひとつとも言われています。
肝臓は、右のあばらの下にあり「栄養の吸収と消化、解毒」をつかさどる大切な臓器。東洋の叡智では"春はからだが目覚める時期"と呼び、冬に溜まった老廃物を一掃しようと肝臓がフル活動。それゆえ、お疲れ気味の肝臓では、本来のなすべき業務を全うできず......免疫力の低下や、アレルギー症状が出やすい状態を引き起こします。
そこで、いまの時期に実践したい肝臓を刺激する『三日月のポーズ』と、春のプチケア方法をご紹介します。
花粉に打ち勝つ三日月のポーズ
【主な効能】
肝臓・腎臓の活性化、わき腹・背骨を伸ばすことで全身の血流を促す。
1.両足を揃えて立ち、胸の前で人差し指を伸ばしながら、残りの指を組む。
2.息を吸いながら、天井に向かって腕を伸ばす。背中・両わき腹の伸びを感じる。
3.息を吐きながら、上体を右に倒す。この姿勢のまま、3~5呼吸ほどキープ。
4.反対側も同様に行う。
<POINT>
上体を倒す時は、両足に均等に体重をのせる。また、両脇を伸ばしながら、呼吸するたびに、あばら骨が開いたり閉じたりする感覚に意識を向ける。
春のからだケア肝臓を疲れさせる原因と言えば、「飲酒」という二文字が頭に浮かぶ人も多いかと思いますが、じつは「質の高い食事」にも注意が必要です。高タンパク・高脂肪な食事を摂り過ぎることで、肝臓に過剰な消化・吸収の働きを余儀なくさせることに。
ひと昔前は「疲れたらスタミナ料理」が定説でしたが、これからは肝臓を労る「減食」がオススメ。
減食の行い方は、食事回数を減らすというよりも、一日三食の食事内容で、肉・魚・乳製品・油・卵・酒・砂糖を(できるだけ)控えた食事を、5~7日間ほど続けること。ヨガで体を整えながら、肝臓に休暇を与えることで、花粉に負けない快適な体を目指しましょう!
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(村上華子)