バレエ・リュスは20世紀初頭、パリで一大旋風を巻き起こしたバレエ団のこと。主宰者ディアギレフを筆頭に、バレエ史に名前を残す伝説のダンサーであるニジンスキーや、その後偉大な振付け師となったジョージ・バランシンなど、そうそうたるメンバーによって時代の最先端を行く作品が上演されたことで知られます。
レオン・バクスト 「青神」の衣装(《青神》より)
1912年頃 オーストラリア国立美術館
バレエを総合芸術として捉えたディアギレフのもとでバレエ・リュス作品制作に加わったのは、20世紀を代表する芸術家たち。音楽ではストラヴィンスキー、ラヴェル、プロコフィエフ、ドビュッシーなど。そして、美術・衣装・台本を手がけたのは、シャネルやピカソ、マティス、コクトー、ミロ、ダリなど。その絢爛豪華ぶりが伺えます。
一世を風靡したムーヴメントは世界中の人々を虜にし、バレエという舞台芸術を通して美と芸術を追求したディアギレフの手腕は、20世紀の芸術に計り知れない影響を残したと言われています。
レオン・バクスト 「ニンフ」の衣装(《牧神の午後》より)
1912年頃 オーストラリア国立美術館
そんなバレエ・リュスの華麗な衣装を集めた、「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」が開催されます。ファッション、モード、アート、デザインといった切口はもとより、当時パリの街に世界中から才能溢れる芸術家たちが集まっていた時代の空気感を体感できるまたとないチャンス。本物の美に触れてこそ、美の感覚も磨かれるというもの。究極の美の世界に酔いしれ、偉大なる芸術家たちの創造力に触れるこの機会をお見逃しなく!
[魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展]
開催期間:2014年6月18日(水)〜9月1日(月)毎週火曜日休館
※8月12日(火)は開館 10:00〜18:00
※金曜日、8月16日(土)、23日(土)、30日(土)は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600