テキスタイルデザイナー南村弾氏によるインテリアテキスタイル中心のライフスタイルショップ「ieno textile」が、6月21日に代官山にオープン。ieno textileは、気持ちのいい家のテキスタイルを伝え、届けたいという南村氏の純粋な思いからスタートしました。インテリアを豊かに、楽しくしてくれる提案がいろいろ!
南村弾氏は、テキスタイルのデザインをはじめ、ソファやバッグなど、布に関わるものを創作するデザイナー。居住空間を居心地よく、さらにゴミをできるだけ出さないというシンプルな哲学で製品づくりに取り組んでいます。
たとえば、着古された生地を再利用して作られたラグマット<セーターシャギー>。インドで現地の人が着ていたセーターをカットしてラグにしたもので、古着から作られたとは思えないデザインです。
気持ちのよい手触りと独創的な風合いが魅力的。お部屋をおしゃれに見せてくれる素敵なアイテムです。
またカーテンも印象的。これまでのカーテンの概念にとらわれず、折り返し部分がなく端がハンカチのように処理され、全体的に軽く、カーテンレールにクリップで吊せます。
デザインも、森林にいるような美しいグリーンのタペストリー<コモレビ>をはじめ、ガラスに水滴が輝く光る水玉のデザインなど。おしゃれなのに落ち着ける、心の贅沢を満たしてくれるそんなデザインに出会えます。
制作は、日本のほか、インド、ベルギー、トルコなどで行っています。中でもインドの工場では現場でデザインを描くとまるで料理をするかのようにその場で職人がサンプルを作ってくれるのだとか。現場感も南村氏が制作で大事にしていることのひとつ。ieno textileでもミシンや糸が店内に置かれ、要望やひらめきをカタチにしていきたいとのこと。
デザインにはリサイクルの面影はありません。つねに新鮮で、ナチュラルなのに挑戦的。おしゃれなエコロジストの感性に訴える南村氏のテキスタイルに触れてみてください。
photos by Tomokatsu Noro