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モダンデザインの立役者。ジョージ・ネルソンの発想力に触れる
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モダンデザインの立役者。ジョージ・ネルソンの発想力に触れる

2014-07-27 00:00

    アメリカのモダン・デザインを定義付けたデザイナーのひとりジョージ・ネルソン。デザインと機能性を兼ね備えた照明やテーブル、チェアなど、彼の手によるプロダクツは、彼が亡くなって30年近くたったいまも、私たちの生活空間にみずみずしく調和する名品です。

    さまざまな顔を持っていたネルソン

    もともとは、ごく一般的な家庭向け家具を作っていたアメリカのハーマンミラー社。ネルソンは、同社のモダン・ファニチャー分野の黎明期から25年に渡ってデザイン部長を務めました。無名だったチャールズ&レイ・イームズ夫妻の才能を発掘したことをはじめ、イサム・ノグチやエーロ・サーリネンらをデザイナーとして起用。

    これらの改革によりハーマンミラー社は、モダンデザインの代表的な家具メーカーとして世界的に認知されるようになったのです。ネルソンはまた、建築家、ライター、教育者、ときに優れた講演者、展覧会デザイナー、そして情熱的な写真家でもありました。

    孤独な人間が、それまで考えてもみなかったような現実に自分がつながっていることに突如として気付く。

    (「ハーマンミラー」より引用)

    自身の半世紀にわたるキャリアについてネルソンが語ったこの言葉からは、幅広い方面に飛び火していく彼の好奇心や情熱、インスピレーションが伝わってきます。

    国内ではじめての展覧会

    そんなジョージ・ネルソンの展覧会が「目黒区美術館」で開催中です。ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム所蔵品を中心とした、家具やプロダクト、大規模な模型や映像など、約300点で構成されています。

    日本政府の招きで1957年のひと月を日本で過ごしたこともあるネルソン。その後も、日本のデザインの理解者、そして伝道者として、来日時のエピソードを数かずのアメリカの雑誌に寄稿しました。今回の展覧会では、日本に強い関心を寄せたネルソンと、日本とのつながりにもフォーカスを当てています。

    展覧会の裏話が聞けるカフェ

    展覧会期間中は、ネルソン氏に関連した対談やワークショップなどが予定されています。

    8月30日(土)に開催される「大人のための美術カフェ」では、デザインと生活に関する展示に注力している目黒区立美術館ならではの、展覧会の裏話や苦労話など普段はなかなか明かされないお話を聴くことができそう。(参加無料、申し込み不要、ただし当日の観覧券が必要。定員50名)

    名デザインの数かずや、未知の話題に触れることで、ネルソンのようなインスピレーションの火が、あなたのなかにも起こるかもしれません。

    [ジョージ・ネルソン展ー建築家、ライター、デザイナー、教育者]
    会場:目黒区美術館
    住所:東京都目黒区目黒2-4-36
    アクセス:「目黒駅」徒歩約10分
    会期:2014年7月15日(火)~2014年9月18日(木)
    時間:10時~18時(入館は17時半まで)
    休館日:月曜日(ただし7月21日(祝)、9月15日(祝)は開館し翌日休館)
    観覧料:一般1000円

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/07/039436georgenelson.html
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