観客が「こんな物語はじめて!」と思うにちがいない、画期的な作品が日本で公開されます。
11月14日(金)から公開になる「6才のボクが、大人になるまで。」は、6才の少年とその家族の変遷を12年間に渡って、おなじキャストで撮り続けた人間ドラマ。タイトルのとおり、6歳の少年メイソンが、母の再婚、義父の暴力、引っ越しや初恋などを経験し、大人になっていく姿が映しだされています。
少年だけでなく、父親役のイーサン・ホークはじめ、母親役や姉役を務めた役者たちも一緒に12年間に渡って、それぞれの役の成長を演じているのです。
毎年、数日間、キャストとスタッフが集結し、撮影。これを12年も繰り返して、作品は完成にいたりました。
ストーリーが進むについて、少しずつ成長を重ねていく少年メイソン。見た目も変化してく様がリアルです。スクリーンで出会ったばかりなのに、ずっと昔から知っているような感覚におちいり、親戚のような気持ちで彼の成長を嬉しく思ったり、寂しく感じたり......。メイソンだけではなく、父親、母親も新しい仕事に就いたりしながら、それぞれの人生と向き合っていきます。
興味深かいのは、世間の12年間も描かれている点。イラク戦争やオバマ大統領の誕生といった出来事をはじめ、ゲーム機やハリーポッターなどで流行の移り変わりも知ることができます。
大人になるまでに味わう全ての感情や経験が詰まっているので自分自身に重ねあわせることができるはず。もう2度と戻ることができないこの一瞬一瞬を大切に生きようと思わせてくれます。予算の問題やスケジュールなどさまざまな課題をクリアしながら撮影された「6才のボクが、大人になるまで。」は映画業界からのギフトのような作品です。
[6才のボクが、大人になるまで。]
11月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー!
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監督・脚本;リチャード・リンクレイター
出演:パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレイター、イーサン・ホーク
アメリカ/英語/ドルビーデジタル/2時間45分/原題:BOYHOOD
配給:東宝東和株式会社