日本の北海道より緯度が高いドイツでは、日照時間が短く、ずいぶん早い時刻に夜のとばりが降ります。夜が長い分、ドイツ人の照明に対するこだわりも強いわけですが、興味深いのは光のもとめかた。
単純なあかるさを追求するのではなく、時間帯との調和や、心地良い陰をのこすことに重点を置いているような印象です。均一な光で時間の感覚まで失いがちな蛍光灯よりも、ほのかな明かりで静かに陰影を落とす間接照明や白熱球、あるいはキャンドルを好むのです。
夜はキャンドルの明かりでゆったりとくにキャンドルはドイツ人にとって生活の一部としてごく自然に取りいれられています。例えば、食事のとき、寝る前の読書の時間、お風呂に入るときにも。夕方以降にドイツ人の家に招かれると、かならずと言っていいほどキャンドルが登場し、ゆったりと語らうのが定番です。
そんなドイツ人とキャンドルの関係なので、みなさんキャンドルへのこだわりも相当のもの。キャンドル専門店「Engels Kerzen(天使のろうそく)」では、そのニーズにこたえるべく、さまざまな個性をもったハイセンスなキャンドルが販売されています。
Stumpenkerze Lilie, gelackt 5,30 ユーロ
これからのクリスマスシーズンに活躍してくれそうなモチーフ入り。つやつやの光沢は高級感たっぷり。
ころんとしたフォルムがなんとも可愛らしい。色、サイズ違いでいくつかまとめて揃えたい。
Objektkerze Hirsch, gelackt 29,95 ユーロ
彫刻のように美しいのに、それでいてどこかポップ。存在感抜群のインテリアになりそう。
BIO-Teelicht im Porzellan- Gefass 24,95 ユーロ
BIO素材でできたティーライトは陶器入り。ティーポットを温めるだけでなく、フォンデュやアロマオイルにも高相性。
SENTIMENTALS magnolia 24,95 ユーロ
こちらのSENTIMENTALSシリーズは香り違いで選べて、贈り物に最適。火をともすと、木が燃えるときのようなパチパチ音が聞こえるそう。
SOL Metallwindlicht 27 x 35 125,00 ユーロ
金属のケースが都会的で洗練された印象のWindlicht(風の光)。けれど、そこから漏れるドット状の光は限りなく優しい。
キャンドルが醸し出す暖色系の光は、リラックスした雰囲気づくりと、人との距離を縮めるのにひと役買ってくれている感じがします。その日の気分や体調、ゲストがいればその人の好みなども考慮して、いま必要な明るさは何かを考える。そんなキャンドルコーディネートができたら素敵ですね。