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深刻な大気汚染に日々深刻に悩まされているパリ。あるフリーペーパーでは、地域ごとの大気汚染指数が毎日の決まりごとのように掲載されているほどです。
そんな現状を打開するため、パリでは緑を取り入れた庭や建物をつくるプロジェクトが進行中。現在209カ所が完成しています。庭に積極的に木を植えたり、建物の壁一面に植物のデコレーションを施したり。中でも、エドワード・フランソワという著名な建築家が、2004年につくったアパートは圧巻です。
パリの空気を浄化する、木のようなアパートそれは、まるで1本の巨大な木が、空に向かって伸びているかのようなアパート。
白を基調としたアパートのバルコニーすべてに白い大きな鉢植えを置き、これに木を植えているのです。そのため遠くらから見ると、緑と白の巨大なタワーのよう。その名も「Tower-Flower」と名付けられました。
植えられている木はどれもバンブーです。1年を通し、鮮やかな緑色を保ってくれる木がしっかりと選ばれています。
建築家のエドワードは「ここに住む人は竹の擦れる音やその葉が光を浴びて輝く様子を楽しむことができる」とコメントしており、せわしない都会に暮らす人にとって、心休まる場所を意識したことが読み取れます。また、この都市計画の一端を担うアパートが、低所得者向けのアパートだという点も興味深い点です。
世界中の建築家がいまだに関心を持つ「Tower-Flower」。パリの都市緑化計画でつくられた建物には、ほかにも見るべきものがたくさんあります。
グリーンに着目しながら、パリの観光を楽しむのも新鮮です。
住所:23, rue Albert Roussel, 75017 Paris
メトロ:Porte de Clichy
Photos by ADAM
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/02/044345tower_flower.html