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ホテルの石けんを再利用したら、子どもたちがハッピーになる
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ホテルの石けんを再利用したら、子どもたちがハッピーになる

2015-02-26 08:00
    ホテルに泊まると何気なく使う、パッケージングされた新しい石けん。清潔感をアピールするためには、この真新しい石けんをひとりの宿泊客に付き、ひとつ配布するのは必要なことです。ただ、あまり使ってもいないのに捨てられていくのは、実にもったいない気もします。

    こんなふうに、世界中のホテルで捨てられて行く石けんの存在に、注目した人物がいます。自身もウガンダからの難民だったデレックさんは、この石けんを本当に必要としているアフリカの子どもたちのために再利用しようと、「GLOBAL SOAP」というプロジェクトを立ち上げました。

    石けんのない環境を強いられる子どもたち

    仮に石けんのない生活を想像してみます。子どもたちは、泥が手につこうが、トイレを済ませようが、それらの汚れはついたまま。水だけでは取り除けない汚れは、体や髪の毛についたままになります。その汚れは食事のときに口から入り、下痢による脱水症状や肺炎をはじめ、さまざまな病気にかかってしまいます。

    実際、アフリカでは衛生面での懸念が多く、毎年約140万人もの子どもたちが、不衛生な環境での生活を強いられた末、命を落としていくといいます。

    石けんさえあれば、清潔な手やカラダがたもてて、健康面の懸念もぐんと減る。そこで、このプロジェクトでは、アメリカ中のホテルから石けんを集めて再利用し、アフリカの子供達に届けるという役割を担っています。「アメリカには、約460万ものホテルの部屋がある」。この統計を糧に、当プロジェクトでは、アメリカのホテルにこの活動を知ってもらう努力を続けています。

    NGO団体へ無料寄付

    実際、この試みに賛同するホテルが「GLOBAL SOAP」に連絡のうえ不要になった石けんを送ります。その後、集められた石けんから清潔な塊のみを取りだし、新たな石けんにつくりなおし、無料でNGO団体を通じてアフリカへと送られるのです。現在この試みに賛同しているアメリカのホテルはこちらから見ることができます。

    また、日本では「GLOBAL SOAP PROJECT JAPAN」がデレックさんの活動を支援、協力しています。

    自身の経験をもとに、だれも気づかないようなことに着目したデレックさん。ちいさな子どもたちの命を衛生面から守るために、この活動が広く知られていくことを願います。

    [GLOBAL SOAP]

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/02/044343global_soap_project.html
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